ボイマンス美術館所蔵
ブリューゲル”バベルの塔”展
16世紀ネーデルランドの至宝-ボスを超えて-



{CAC6409B-0395-4DBF-AB19-11B33F0A9753}



上野の東京都美術館で先週末まで開催されていた”バベルの塔”展。

東京だけで来場者が30万人を超え、
大盛況のまま幕を閉じました。
次は大阪!



私、2回行ってきました!
何故2回⁈……その理由は後ほど。





今回の目玉となっているのは、

24年ぶりの来日を果たした、
ブリューゲル作『バベルの塔』。


{1A6E487A-5D3B-4D62-A429-6F6AE3BC5C4C}



16世紀ネーデルラント絵画を代表する巨匠、ブリューゲル。
版画下絵、油彩画は特に希少で、なんと40点ほどしか残されていません!


{80C69196-D54B-4EA1-8A21-5638146549F1}

{00EC9014-A00F-4F24-AB86-896DD852FB1D}


上の写真2点は展示会外に設置されている、
大友克洋さんの『INSIDE BABEL』。

光の刺し込み方によって、本当に細部まで描かれているのが分かります。
(私が写り込んでる!すみません!)




ブリューゲルの『バベルの塔』をよく見ると、
塔のなかで建設作業中の人々、
教会に集まる貴族たちや軍隊の様子、
船着場の景色など、
本当に細かいところまで繊細に描かれていて、
まるでミクロの世界でウォーリーを探している感覚(笑)。


目を凝らしていると、それぞれのストーリーが今にも動き出しそうな錯覚が起きます。

まさに聖書の物語や人々の暮らしなどを描いていたブリューゲルならでは。


今回の展示会での私的オススメは、
そのバベルの塔を3Dにしてミクロの世界を巡る映像。

これはかなり見応えがあり、
本物の『バベルの塔』を見た後にこの映像を見れる順路になっていて、
想像を超えてリアリティが増します。


この映像はまた機会があったら是非じっくり見たいと思うもの。

DVD出ないかなぁ♪






そして今回の展示の私の一番のお目当ては……

ヒエロニムス・ボス‼︎




誰⁈

と思うかもしれませんが、それもそのはず。
日本に来るのはかなり貴重な機会かと。

スペインのフェリペ2世がコレクションしていたというのがまたなんというか……納得(笑)。

エリザベス1世を演じる身としてはとてもご縁だったりします。


彼の独創性が大好きで、いつもその謎解きの世界観に釘付けになります。


ネーデルラント伝統の写実的な描写を活かしつつ、
地獄の情景や妖怪を想像力豊かに描いた宗教画など、
現実には存在しない奇想の世界を描き出したボスの個性は強烈で、
誰もがボスの絵を真似し、ボスを越えようとしました。

なのでボスに似た作品やボスの作品を正確に模写した”ボス・リバイバル”と呼ばれるものは多く残されていますが、
実際には世界で約25点しか確認されていません。

そんな希少な現存作品のうち、
今回の展示会で2点が初来日したのです‼︎



{27172132-9A51-4544-A106-919E739FA3F7}


誘惑に揺れる人間が迫られる
“人生の選択”を描いた一枚

『放浪者』



{D0C09680-A635-472A-AAFB-F9244F72B0AE}


聖人の物語にちりばめられる
奇想モチーフ

『聖クリストフォロス』



絵の細部に至る全てに意味があるのが、ボスの特徴です。

きっとボスに謎かけをされ、いつどんな時代の人々も絵の周りに集まり、
あーでもないこーでもないと頭を捻らせ謎解きをしていたのでしょう。

今回の展示会でも、絵の周りで腕組みをしながらじーっと目を凝らしてその場から動かない人の多いこと!

絵の周りに集まりすぎないように、絵を拡大したタペストリーと解説を貼り出し、
なぞなぞの答えのようにする展示のやり方は親切で素敵だと思いました。

絵を通してコミュニケーションを図るといいますか、芸術がより身近に感じます。



{3188C627-9EC7-4D9B-9531-9DA8E8DA6A02}


私が一番好きな『The Tree Man』の版画下絵も今回の展示会であり、
ボス・リバイバルのモンスターたちもいっぱいいて、
お土産屋さんにはボスのグッズもかなり出ていたので、
このまたと無い機会にテンションが天井をぶち破って空の果てまで行ってしまった……のですが、、、


何故2回もこの展示会に行ったのかという、最初の問題に戻ります。


人間急ぐとロクなことがないと言いますか。

私の場合、諦めかけていたなかスケジュールが急に空き、
時間も時間だったので急いで仕事の資料が詰まった重いリュックを家に置き、
お出掛け用のバッグを持って意気揚々と上野へ出掛けたら……、

財布を忘れました。






まさにサザエさん状態です。



お土産が何も買えない……。

いや、作品を見れただけで充分なんですが……。



トホホな状態で諦めて帰ろうとしたら、

まさかのこの人に会いました。



{8A4C0462-33A9-4F76-9A86-00FB88DDDC3D}


森田成一さん。


何てタイミングでこの状況を爆笑されそうな人に会ってしまったんだろう(笑)。

しかも公式キャラクター、タラ夫(CV.森川智之さん)の写真を撮っている時に呼び止められた(爆)。


これ↓タラ夫。


{23758157-C181-47C2-BA7A-0D6BA8D716DB}


幸いにも友達がPASMOしか持っていない無一文の私の救出に向かってくれていたので、
トイチでお金を貸してくれるという優しい先輩のお世話にならずに済みましたが(笑)、

なんとまぁ恥ずかしい姿を見られてしまいました‼︎




だから2回行ったんです‼︎

お土産を買うために‼︎‼︎



グッズ展開が素晴らしくお陰で大人買いでき、大満足して帰りました。

ボスグッズでホクホク♪



おしまい



{6DBA77AC-C09F-421A-960C-12C9BD1F4064}



{B8A6EB47-4AA1-4F9A-A635-CFAE9CD29655}



{87A6C4E6-F651-4E02-9D4F-873B4E9C3089}