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”DEAR EVAN HANSEN”



この作品も私が留学から帰国してからBroadwayでOpenして話題になっていました。
Offを経て12月から始まっています。

舞台の使い方も内容も現代的。



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人とのコミュニケーションが取れない主人公がある誤解をきっかけに一躍人から注目されてしまうのですが、
Evan Hansen役のBen Plattの芝居がとても繊細だから、主人公の嘘がすごくリアルで痛々しい。
その嘘によって救われる人がいて何とかその人たちを喜ばそうとしてしまう必死さと、
誤解が元とはいえ引き下がれなくなってしまった葛藤と会話劇の駆け引きが苦しくも面白い。

これはミュージカルというより芝居の部分が大きく、台詞の割合が多いです。

さらに舞台上にいくつも設置されているスクリーンが、
パソコンの画面だったり、インターネットを通して情報が拡散されていく様子を映し出していて、
かなり情報量が多い舞台といえます。


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だからこそドラマ部分がシンプルに組み立てられていて、すごく胸に刺さる。
母と主人公の喧嘩のシーンは特に。

母役のRachel Bay Jonesさん、声が枯れるまで叫び続けてその後にすごく繊細な歌が待っていて、すごいエネルギーでした。


会話劇と言いましたが、とにかくEvanが喋りっぱなし。
会話のテンポも早いし、悪友とのやり取りもスラングのオンパレードで学生の会話や生活を知ることができます。

それでいて名曲もあるから凄くバランスの良い作品なんだなと。


この作品もハッピーエンドとは言えなくて、ラストは問題提起で終わります。

切ない作品だなと。
優しい嘘によってぶち当たる自分の根底を覆す試練に、
主人公とその周りの人間がどう立ち向かっていくかに注目です。



大盛況で、一番端でかろうじて観えました。
正面から見た時の舞台はこんな感じ。

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スクリーンの演出が凄かったから是非正面から観て欲しいけど、
暫く良席のチケット入手は難かも…?

トニー賞が楽しみな作品です!



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