最近たくさん舞台を観に行けて嬉しい♪
先日はついにこの名作を観に行けました!
ミュージカル『ラ・マンチャの男』。
私が共演させていただいたのは、
『レ・ミゼラブル』でエポニーヌのダメダメなお父さん(笑)
テナルディエを演じられた駒田一さんと、
はたまた対照的に『嵐が丘』で
キャサリンの厳格な父親を演じられた上條恒彦さん。
ダブルお父さんがご出演されていました!
お恥ずかしながら未だ観に行ったことがなかったのですが、
今このタイミングで観ることができたのも縁だと思いました。
ラ・マンチャの中には名言がたくさん出てきますが、
その言葉を自分に落とし込んで理解できるようになってこそ観ることができる作品なんだなと。
観たことにより何に価値を見出すかで、
自分の心と向き合えるのだなと思います。
お話は16世紀のスペイン。
場面が牢獄から劇中劇に展開。
一人の老人がドン・キホーテとして従僕のサンチョを従え、
騎士となり悪を滅ぼしに冒険に出ます。
途中宿屋で出会ったアルドンザを姫と呼び、
幻想と現実の狭間で様々な人が揺れます。
「事実は真実の敵だ。」
「己の魂以外、己のものとするなかれ。
現在の自分を愛さず、将来の自分を愛せ。
快楽のみを追うな。
常に先に目を向けよ。
男には公正であれ、女には丁重であれ。」
「私はこれまでありのままの人生というものを嫌というほど見てきた。
……息を引き取る仲間を両の腕に抱いたこともある。
彼らは皆、虚ろな目をして、
俺はなぜこうして死んでいくのかと私に聞いていたのではない。
今までこんな人生なんのために生きてきたのかと私に聞いていたのだ。
ああ人生がきちがいじみているとしたら、
では一体、本当の狂気とは何か?
本当の狂気とは。
夢に向かって現実を見ないのも狂気かもしれぬ。
現実のみを追って夢を持たぬのも狂気かもしれぬ。
だが、一番憎むべき狂気とは、
あるがままの人生に、ただ折り合いをつけてしまって、
あるべき姿のために戦わないことだ。」
有名な台詞です。
私はどんな時も常に、
将来の自分を愛す為に戦っているんです。
真実は分かる人にしか分からなくても良い。
ただただ誠実に。
自分の人生を人のせいにはしたくないんです。
今の自分になって、
ようやくしっくり来る言葉を見つけるきっかけをくれた、
素晴らしい作品との遭遇でした。