先月日生劇場で上演されていた舞台、
『嵐が丘』を観に行ってきました。
このエミリー・ブロンテの『嵐が丘』という作品は、
私にとってとても大切な作品。
私のミュージカルデビューが、
この『嵐が丘』という作品のヒロイン・キャサリンだったんです。
4年前の夏、ですか……。
思い出が蘇ります。
今まで何度も舞台化や映画化されている今作。
今回の舞台はミュージカルではなく、ストレートプレイ。
形は違えど、
自分が関わった作品を客観的に、
別の角度から観ることができるのがとても興味深く、楽しみでした。
出演者の皆さまも、
戸田恵子さん、
山本耕史さん、
ソニンさん
など、見知った方ばかり。
お話は、私の出たミュージカル版では描かれなかった、
キャサリンが亡くなってからもたっぷり。
実は私、
原作のキャサリン、ヒースクリフ、ヒンドリーの子供たちの代になってからがとても好きなんです。
勿論キャサリンとヒースクリフ、
エドガーやイザベラのお話があってこそなんですが、
なんと言いましょうか……。
悲劇も希望も繰り返されるんだな、というところが。
悲恋だけで終わらないところが原作の好きなところなんです。
面白い見方かもしれませんが、
原作や時代背景に忠実だからなのか、
ところどころ私の出た嵐が丘と小道具やセットの位置が同じだったり、
衣装のデザインが似ていたり、
色も同じだったり。
ハッとさせられるところが多くありました。
その後、戸田恵子さんとお食事をご一緒させていただき、
お芝居のお話をたっぷりと♪
戸田さん演じるネリー。
本当に素敵だったんです。
ストーリーテラーで喋りっぱなしの出ずっぱり。
それでも飽きさせないその語り口は、
勿論素晴らしい女優さんであると共に、
やはり声の世界でも凄い方なんだなということを再認識させられるものでした。
尊敬する目標にしたい方です。
語りから台詞への切り替えのタイミングの計算され尽くした感じ……堪らなかったです!
実力派達の良いお芝居を見させていただき、
勉強させていただきました!