関東甲信地方が梅雨入りした翌日の週末、東京・奥多摩の雲取山へ出かけました。

 

雲取山から見る、奥多摩・山梨・丹沢の山々と富士山

 

登山口は奥多摩湖沿いで、東京都から都県境を越えて山梨県丹波山村に入って直ぐの鴨沢と言う所です。


東京都(正確には山梨県ですが)といっても、登山口まで車で2時間程かかります。また、往復20kmの日帰り登山で10〜12時間くらいかかる可能性があるので、出来るだけ早い出発が必要。週末で駐車場の心配もある。従って、また丑三つ時に自宅出発です。


という事で、朝日に染まる奥多摩湖:

 

 

 


雲取山

標高2,017m

日本百名山、花の百名山、東京都最高峰


 日本百名山の雲取山は、埼玉県秩父市・東京都奥多摩町・山梨県丹波山村にまたがる山で、標高2,017mは東京都の最高峰となっている。通年登れるが、5月中旬~6月上旬の新緑と、10月下旬~11月上旬の紅葉のころがベスト。奥多摩の山々や富士山を望む山頂へのコースは複数あるが、JR奥多摩駅からのバス便がある鴨沢バス停から石尾根経由のコースが一般的。危険箇所こそ少ないコースだが、標高差1500m近くを登りきるだけの体力が求められる。他には埼玉県側の三峯神社起点のコース、山梨県側のお祭バス停から一軒宿の三条の湯を経由するコースもよく歩かれる。山中の有人小屋は七ツ石小屋(素泊まり)や雲取山荘、三条の湯の3軒で、いずれもテント泊可。(ヤマップより)

コーススケジュールを立ててみると、休憩時間含めて12時間。累積標高差が1,700m強、そして、コース定数が43(きつい)。ここ最近の感覚では、コース定数30でヨレヨレに近いので、無理かと思っていたのですが、YouTubeでみると、登山道自体は緩やかで距離が長いだけのようなので、思い切って決行しました。



早朝4時半に登山口の駐車場着。既に7割方埋まっていました。


 


史実とは思えませんが、平将門が戦いに敗れ、この登山道を逃げたと言う伝説があり、要所要所に説明版が設置されています。

 

 

距離が長いので警告文


 

 5時前、スタートです。


 

 杉の人工林の斜面を緩やかに登って行く道です。

予想通りですが、単調な道が延々と続きます。ただ急斜面に細い道が穿ってあるので、なめてかかると危険です。


 

 

 

 平将門の説明版が、退屈な登山道のアクセントになっています。


 

途中、民家の廃墟が3軒ありました。道は緩やかですが、斜面自体は急なので、よくこんな所に人が住めていたとは不思議です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

風呂岩のエピソードはどう考えても、事実とは思えません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 中間地点です。


 

 

 

 

 

 七ツ石小屋


 

 急に展望が開けました。3時間程単調で展望のない道が続いた後なので、やっと山に来た実感が湧きました。


 

 七ツ石山に向かって登って行きます。


ヤマツツジ


 

 

 

 

 

 七ツ石神社

狛犬がオオカミだそうですが、見逃しました。


 

 将門の影武者七人衆が岩に化身したと。


 

 

 

 

 

 


 初めて雲取山が見えました。


 
ここからは展望の良い稜線歩き



 
南アルプスの全容が綺麗に見え、嬉しいサプライズ!

 

 

 

 

 

 

 九十九人もの姫がここまで登ってこれたとは思えませんが。 


ここから下って青梅に出たと。何の為にここまで登って来たのか?


 

 東京なのに山また山の風景です。思っていたより素晴らしい展望です。



 

ドウダンツツジ

 

 

 やっと、雲取山山頂(付近)が見えました!


 

登頂! ちょうど5時間かかりました。

東京ので最高地点。

今日は息子と一緒です。


 

 

奥秩父の甲武信ヶ岳。八ヶ岳連峰の主峰・赤岳の頭がチラッと出ています。


 

こちらは都心方向ですが、所沢の西武ドームがかろうじてぼんやり光っているのが見えるだけ。



下山は来た道を戻ります。


途中、五十人平で、キャンプ場の整備が行われていました。貸しテントがあれば一泊二日で気楽に登れます。





午後2時15分下山。都合7時間半での往復。標準コースタイムより大幅に短い。


しかし、3人の山ガールのパーティー以外、かなり沢山の登山者に登りも下りも追い抜かれたので、コースタイムと定数の設定が間違っているような気がします。


時間に余裕があるので、更に山奥の丹波山村の道の駅まで行って、


 

 

 

 温泉と、


 

ソフトクリーム

 

 

温泉は村外の人は900円(但し旅館・民宿・キャンプ場利用者は村民と同じ300円)ですが、入ろうとすると、店員さんが5分待てと。3時以降は600円になるそうです!


今日は山に登っている間にヨーロッパのコレクターから、下ビルマ・テナセリムの珍しい大型錫貨のオファーがありました。詳細は到着後。

 

 

 (終わり)