(引き続きタイの後追い記事・バンコク国立博物館です。)

前回バンコク国立博物館のシュリビジャヤ美術を紹介しましたが、同時期のジャワ美術も少しだけ展示がありました。

戦前の蘭領インド政府との骨董品の交換でタイが入手したものや、経緯は不明ですがボロブドール寺院やプランバナン寺院からのものもあります。

本場ジャカルタのインドネシア国立博物館とは比べ物になりませんが、タイ南部のシュリビジャヤ美術と比較するにはちょうど良い展示です。







以下は蘭印政府との骨董品交換で入手されたもの:

(本来ジャワのどこにあったのかはガネーシャ以外不明)



四臂のガネーシャ像・東ジャワ・シンガサリ寺院(10-11世紀頃):




アガスティア(インド神話に登場する聖仙/9〜10世紀頃):





守門神(11〜12世紀頃):





シヴァ神とパールヴァティー(シヴァ神の配偶神)(11〜12世紀頃):





Mahishasur Mardini (マヒシャスールと言うヒンズー教の悪魔を退治した神?)(11〜12世紀頃):





4臂のヴィシュヌ神(11-12世紀頃):





シヴァ神(11〜12世紀頃):





サラスバティー神(弁財天)?(11〜12世紀頃):




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アプサラー/中部ジャワ・プランバナン・ロロジョングラン寺院(9〜10世紀頃):

世界遺産からどう言う経緯でここに来たのでしょう?




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釈迦に乳粥供養を行うスジャータのレリーフ/ボロブドール寺院(9〜10世紀頃):





守門神(同上):





小仏塔(同上):





獅子(同上):




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ここから出所不明:


菩薩(ガネーシャ?)9-10世紀頃:





ブラフマ神(11-12世紀頃):





同じ時代の同じシュリビジャヤ(シャイレンドラ)ですが、タイ南部とジャワではかなり作風・趣きが異なります。


ジャワにはサンジャヤ朝(8-10世紀頃)のようなヒンズー教の王国や、それより古い7世紀頃からの中部ジャワ・ディエン高原のヒンズー遺跡群等がありヒンズー教の影響がタイ南部より強いようで、神像もよりヒンズー的なものが多いですね。


参考:







(続く)

 

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