(前回より続く)

ムアンファーデート遺跡を見た後は、比較的良い出土品を展示しているはずのコンケン国立博物館へ向かいました。


小さな博物館ですが、やはり結界石をはじめ北イサーンのドバーラバティー遺跡からの出土品が充実しています。


更に、クメール、ランサン美術もいくらか展示がありました。



ドバーラバティー展示室










ムアンファーデート出土のストッコ




マーハーサラカン県カンチャナビチャイ出土の仏塼

(9-10世紀)




同じく銀製のもの









この様な土器に入っていたそうです。




マーハーサラカム県Nadun 出土の仏塼(9-10世紀)
















ドバーラバティーの仏塼は一つで良いので欲しいのですが…。



ムアンファーデート出土の結界石

(9-11世紀)


サイトを見たその足で、そこから出土したものを見るとより実感が湧きます。







































ここからはロップブリ美術(タイのクメール美術)です。


タイ東北部のイサーン地方は、元々クメール王朝の担い手である真臘(イサーンは陸真臘、カンボジアは水真臘)の本拠地で、クメール王朝の一部。現在でもクメール人の村が南イサーンのブリラム県等に点在しています。


コンケンのある北イサーンは余り大きなクメール遺跡はないので,展示物も今ひとつですので、簡単に。












ブロンズ製法螺貝(13ー14世紀)




ブロンズ製の供物台(13-14世紀)












クメールの陶器

ブリラム(11ー13世紀)









同じようなもの持っているので嬉しくなりました。







これで終わりかと思ったら、屋外にたくさんまた結界石です。




更に、仮設倉庫の様な結界石コレクションまでありました。



ムアンファーデート出土





















これは柱型で背も高い結果石です。9ー11世紀。


カラシン県バン・ノン・ハン出土。










ムアンファーデートから、本当に大量に結界石が出た事がよく分かりました。


バンコク国立博物館では、見ることができないので、足を運んだ価値がありました。


ドバーラバティーはチャオプラヤ川流域が中心でイサーン地方はコインも発行してないので、軽視していましたが、今回見方が変わりました。


もう2時を回ったので、急いでカラシンに戻ります。小一時間。


市内に、イタリア人とタイ人の家族経営のピザ屋がありました!







美味い😋


スターフルーツです。



今回の北イサーンの旅はここまで。


もっと遺跡巡りしたいのですが、自分の趣味だけと言うわけにはいかないので。


翌日、長途北部チェンマイへ向かいます。


イサーンは冬は気候も良く、田舎で人も優しく、気に入ってしまいました。


(続く)