(前回より続く)

ビエンチャン三日目です。

お寺を三箇所+ゆっくり周りました。

先ず、建立当時の状態で残っているという意味でビエンチャンで最も古い「ワット・シーサケット」。


















ワット・シーサケット


1551年セーターティラート王による建立と伝えられるビエンチャン最古の寺院である。現在の建物は王国時代の1818年1824年説あり)に建設されたもの。優美な大屋根が特徴のルアンパバーン様式に対し、本堂を取り囲むように広縁風のベランダを持つビエンチャン様式である。ランサーン王国が分裂した18世紀以後、ラオスでは度重なる戦火に見舞われたために貴重な歴史的建造物の多くが破壊されたが、この寺院は建立当時の原形をとどめており価値が高い。1837年ホー族の反乱により収蔵品の多くが略奪された。本堂内には2052体に及ぶ仏像が並び壮観である。また回廊には3420の小さな穴が彫られ、それぞれに2体ずつの仏像が安置される。ほとんどは度重なる戦いによって、眼球として嵌めこまれていた宝石や頭部の装飾用の金細工などが持ち去られている。(ウィキより)

ビエンチャンは16世紀に北部のルアンプラバンからの遷都でラーンサーン王国の首都となったところで、元々歴史的建造物は古くない上に、たびたび隣国の侵略を受けて多くの建造物が破壊された為、これでも現存最古だそうです。見た目は古いですが。


次に,斜向かいのワット・ポーパケオに行こうとしたのですが、すでに韓国人団体で溢れていたので、飛ばして,次のワット・シームアンに向かいました。

その途中に、City Pillar Shrineという事前情報なし,観光客皆無のお堂がありました。









 

ここでビエンチャン遷都時に埋められた(奉納された)400以上の小さな石板が出土し,そのうちの一枚に奉納された年月日(1540年2月16日)が記されていた為、ビエンチャンの首都としての成立時期が特定されたという考古学的には意義のあるものですが、観光名所には力不足です。



ワット・シームアン















ワットシームアンは、1563年建立時にシーという妊婦が人身御供になったという暗い伝説があるのですが、逆にキンキラキンで女性に人気の寺だそうです。


殆どの建物は新しいのですが、本堂の裏に古いレンガ作りの遺構があり,ここも篤く信仰を集めているよう。しかもここにはクメール様式の石彫もあり、本物であれば、実はこの寺の創建以前から何かあった可能性がある気がします。



疲れたので近くのカフェへ、




ココナッツパイとアメリカン。


フランスの影響なのかコーヒーはエスプレッソ基本のようで、アメリカンでも強めです。コーヒー栽培が盛んなようで、コーヒーの質は高いように感じます。



そして、ワット・ポーパケオに戻りました。


ここもビエンチャンへの遷都/16世紀半ばの創建。宮廷寺院として、ルアンプラバンにあったエメラルド仏を祀るために建立されたもの。現存は寺院ではなく博物館。


タイの侵攻で、エメラルド仏はバンコクに持ち去られ、現在はバンコクの王宮のワット・プラケオに安置されています。





仏像がたくさんお堂の内外にありますが、一部クメール様式のものを除いて殆どがラーンサーン様式のものです。






下の写真は入り口から内部を覗いたもの。(内部は撮影禁止)


手前の金色がエメラルド仏を納めていた仏塔/厨子(?)の複製。かなり小さい。


一番奥には高さ5m程度ありそうな大きく立派なラーンサーン様式の坐像があります。ラーンサーン様式の仏像は個人的には好みではないのですが、これは見事です。


(手前左下角は、クメールジャヤバルマン七世の小さな石碑)







(ドバーラバティー様式の結界石?)






この後ホテル近くのカフェで軽い昼食。その近くにあったトラベルエージェントに駆け込みで、北部シエンクワンへのフライトを聞いてみると、前日ネットで見た金額より安い。運良くゲットできました。


シエンクワンは、世界遺産ジャール平原への玄関口。距離的にはルアンプラバンの近くですが、山道の悪路で、片道だけで一日ががり/治安の問題ありとの事で諦めていたのですが、前日夜の日本食レストランの方からビエンチャンから飛行機での往復のアイデアを頂き、チケットも確保できたので行ける事になりました。しかも往復一万円強。(実はトラベルエージェントも殆ど街では見かけず、ホテルのフロントでも空港に行けと言われていたので困っていました。普通だったらネットで完結ですが、ここ数日ビエンチャンで過ごした体感ではデジタルでのトラブルの可能性を排除できないので、マニュアルでの購入を模索していました。)


ホテルに戻ると、ルアンプラバン行きの列車の切符も届いていました。2時間弱のエクスプレスで,手数料込み、一人片道2,500円程です。



今回唯一お土産で買いたいリュウグウノツカイのような長い魚がアメリカ海兵隊がズラーと並んで持っている写真を探しに、タラートサオへ。


見つかりませんでしたが、こんなものがありました。











仏領インドシナ銀貨で当然偽物。大量にあります。


偽物の洪水!モールは他にも全く買えるようなものは皆無。疲れます。


(続く)