乗鞍岳

 

今回は少し遠出して、北アルプス・乗鞍岳に行ってきました(7月末)。

 

八ヶ岳や他の峰から何度も見た特徴のある山容。馬の背に鞍を置いた形にちなみ乗鞍岳というそうです。標高3,026mの最高峰剣が峰はじめ、大日岳(奥の院)、朝日岳、摩利支天岳、富士見岳、恵比寿岳、魔王岳等、複数の峰の総称。

 

北アルプス(飛騨山脈)の一番南の3,000m級の峰ですが、バスで標高2,702mの畳平まで登ることができるので、剣が峰まで、標高差約300m、往復コースタイム3時間ほどで、比較的楽に登れます。

 

アクセスは、岐阜県側の平湯からの乗鞍スカイラインは通行止め。長野県側の乗鞍高原からの乗鞍エコーラインを使うことになります。(このスカイラインとエコーラインは名前が紛らわしく、計画段階でかなり混乱しました。)

 

乗鞍高原から最初のシャトルバスに乗るため、早朝4時前に中央道へ(深夜割引が効きます)。途中、諏訪湖SAで休明るくなるまで休憩、塩尻ICで出て、国道20号を西へ、すぐに国道20号終点、そして19号。(甲州街道と言いますが、実は長野県塩尻まで続いていました。)日本アルプスサラダ街道~アルプスグリーン道路~山形村~松本市波田で国道158号を上高地・高山方向へ。(このルートは、高速を松本ICまで行って国道158号を西進するルートのショートカットになります。)

 

途中、奈良井川上流の木曽・鳥居峠方向の空がきれいに染まっていました。

 

 

 

 

梓川の渓谷

 

 

 

 

 

やっと、乗鞍岳が見えてきました。

 

 

 

乗鞍高原に到着。

 

 

 

 

朝6時が最初のバスかと思っていたら、土日だけ。平日は7時が最初のバス。もう、沢山の人が並んでいますが、人数分バスを複数出すので心配無用でした。

 

週末は混むだろうと金曜を選んだのですが、結果としては土曜にして6時のバスで登るべきでした。夏は早朝以外は展望が悪くなる為。’

 

 

 

バスの隣の方は、4年で300名山(301座)を目指す、小倉から来た70歳の人。今年が最終年で、残り30%。4月に小倉を出発、屋久島の西之浦岳を皮切りに北上中。同じ九州人という事で話が弾み(というより機関銃のように話しまくられてしまいましたが)、外の絶景は殆ど見れませんでした。でも、面白く役に立つ話をたっぷりいただきました。今頃どこを登っているのでしょうか?

 

50分ほどで、畳平ターミナルへ到着。

 

隣の人は、コースタイムの7掛け位の健脚の方なので同行は遠慮させていただいて:

 

 

 

まずは、乗鞍本宮中之社へ安全祈願。無神論者ですが、都合の良い時の神頼み。

 

 

目指す剣ヶ峰方面へ続く登山道。もう人がたくさん連なって登っています。

 

 

 

さすが乗鞍、沢山の高山植物。

 

 

 

 

 

振り返ると畳平。天気は最高!

 

 

 

不消ヶ池(きえずがいけ)と摩利支天岳

 

 

 

コマクサは終わりかけですが、間に合いました。

 

 

 

富士見岳斜面のコマクサ群落。

 

 

 

登ってきた乗鞍エコーラインと乗鞍高原方面

 

 

 

 

 

剣が峰

 

 

 

 

 

 

 

剣が峰口肩の小屋と摩利支天岳

 

 

 

 

 

剣が峰直下の権現池

 

 

 

 

頂上がやっと目視圏内に、乗鞍本宮上之社が見えます。

 

 

 

 

登頂!乗鞍岳剣が峰。標高3,026m。日本で初めての3000m峰。

 

 

 

 

 

 

ガスが沸いて、北側の穂高連峰や北アルプスの峰々は残念ながら殆ど見えません。6時にバスあれば間に合ったのに…。

 

 

 

 

剣が峰下から、コマクサの群落がみられるというバリエーションルートで、大日岳の山麓を高天ヶ原方向へトラバース。

 

 

 

コマクサはあるにはあるが、期待したほどではありませんでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

他にもお花畑かがあるように地図には記載されていたので、ひたすら高天ヶ原に向かって歩きますが…。この道は、多分昔の登山道では?途中お地蔵さんのようなものがちらほら。

 

 

 

 

 

 

 

お花畑は季節外れか何かで期待外れ。ここから引き返します。天気はどんどん悪くなる。人は誰もいない。不安が広がっていくばかり。

 

 

 

 

 

 

途中雷も鳴り出し、冷や冷やしながら剣が峰にやっと戻りました。雷がゴロゴロ言っているのにまだ登ってくる人がいます。まだ遠いから大丈夫か。こちらも、人がいるだけで少し安心。とにかく急いで下山。

 

 

 

畳平で出発間際のバスに飛び乗って、乗鞍高原へ。

 

登山の後はお楽しみの温泉。バス乗り場の隣に地味な温泉施設あり。

 

 

 

 

 

 

源泉かけ流し、白色に濁ったいいお湯でした。白骨温泉より酸性度が高いと。

 

看板に、源泉の湯と小字でしか書いてないので、期待してなかったのですが当たりでした。

 

途中、有名な波田のスイカは、国道沿いの店はすでに閉店で買えませんでしたが、

 

中央道諏訪湖SAからの諏訪湖の夕日にたまたま出会えました。

 

 

 

 

 

 

乗鞍岳から北アルプスの絶景を見るならやはり6時のバスのある週末に行くべき。バスは複数台出るので、希望する時間に乗れない事は無いだろう。

 

花が目的なら、富士見岳や魔王岳の方が綺麗な群落がみられたかも。今回も事前準備不足でした。日帰りだと剣が峰以外の峰々を散策するのは時間的に厳しい。

 

でも、手軽に3000mのアルペン風景を楽しめ、最後は諏訪湖の夕景まで見れて満足な一日でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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