池の平湿原~徒歩30分で見られるコマクサ
7月初めに、長野県東御(とうみ)市にある池の平湿原へハイキングに行ってきました。
浅間山の西に連なる、高峰高原と湯の丸高原の間にある標高2,040mの三方が峰の火口原に広がる小さな湿原です。
池の平湿原
池の平湿原は標高2000m、数万年前の三方ヶ峰火山の火口原に広がる高層湿原です。池の平周辺の浅間山麓一帯は、温暖な里山から、一気に標高2000m超の山頂へと急峻な地形になっています。内陸性気候ということから昼夜の気温差、年間の気温差がとても大きい特色ある気候条件にあります。
そのため里山に生息する動植物から、本来ならば3000m級山岳地帯に見られる高山性の動植物までが、この狭い一帯に混在しているのです。そのような特有な環境が、池の平湿原を多様な自然がおりなす、”高山植物の宝庫”としてくれたのです。(信州とうみ観光協会HPより)
ここは、高山植物の女王で、標高3000メートル前後のかなり高い山でしか見れないコマクサが気楽に見られる場所です。駐車場からコースタイム30分。
朝早く出発したのですが、麓の佐久盆地は霧・小雨。助手席からブーブー声が聞こえますが、佐久は霧が多く上は晴れている可能性あるからとなだめながら、高峰高原へ一気に登ると、晴れ!
今日は標高差もほとんどない楽勝ハイキングなので、花を見ながらゆっくり巡りました。
佐久盆地が霧という事は、雲海!
雲海の向こうに富士山、八ヶ岳を望むことができました。これだけでも来たかいがあったか。
左・富士山、右・八ヶ岳連峰(↓)
八ヶ岳連峰(左が赤岳、右が蓼科山、丁度真ん中付近の後背が南アルプス北岳)
湿原も見えてきました。
ハクサンシャクナゲ(白山石楠花)
ハクサンフウロ(白山風露)
さて、目的のコマクサの群落
バックに富士山と八ヶ岳連峰
下は上田、遠くかすかに北アルプス・穂高連峰と槍ヶ岳。
白いコマクサ。これ非常に珍しいのに、これだけ写真撮り損ねていました。
池の平湿原の向こうに、浅間山外輪山の黒斑山
ツマトリソウ(褄取草)
ハクサンチドリ(白山千鳥)
今日も又、隠れた本当の目的地。温泉です。
高峰温泉ランプの湯。ここは、日本秘湯を守る会のメンバーで、「雲上の野天風呂」が有名です。
日本秘湯を守る会の宿は、古くからある山小屋風の一軒宿というイメージがあるのですが、中に入ると、かなり綺麗で部屋数も多そうです。
この温泉(↓)に魅かれてきたのですが…。
(高峰温泉HPより)
日帰り温泉の客は入れません!
「ランプの湯」のみ。一応源泉かけ流しの小さな湯舟と、それよりやや大きい循環泉。展望なし。洗い場4名で非常に小さい。
源泉かけ流しの湯船の泉質はさすが非常に良い!ぬるめでゆっくり入れるのですが…。
湯船が小さくて、無理やり二人は入れる程度。おじさん二人で肌をくっつけて風呂には入りたくないので、実質的に、源泉かけ流しの湯舟は定員一人。
循環湯の湯船で待機している人がいるので、独り占めはできません。ある程度入ってから交代。
宿泊客とは身分が違うので仕方がないか。(逆だったら、日帰り客で温泉が混むのは嫌ですよね。)でも、宿の人の、宿泊客と日帰り客への愛想が違うような気がするのは気のせいか?
資本主義の世の中ですから仕方がない。特に、資本主義の権化のようなコインを集めている自分にとっては…。
ただ、大自然に包まれて、ほっこりしている中で、現実を突きつけられると気持ち的にはがっくりです。
しかし、一番困ったのは石鹸がない。環境保護の為石鹸・シャンプーの類は無く、「創世水」なるもの(名前が胡散臭い)が蛇口から出るので、これで汚れは十分落ちるとの事。これは嫌ですね。タオルを使って一生懸命体全体を洗ってから入りますが…。
でも、この温泉は、なんと、バスタ新宿への直行バスが日に一便あるのです。そんなに有名で人気の温泉なのでしょうね。
チョット変わった生き物もいました。
温泉で汗を流すと体もすっきりするはずが、なんか汗や汚れが落ちてない感覚で帰宅。
やっぱりこのエリアでは、浅間山登山口の天狗の湯が一番かな?赤湯で、上皇様や天皇陛下も昭和の時代に利用されてたようです。
今日はここまでです。
参考:
湯の丸高原 - 一般社団法人 信州とうみ観光協会 (tomikan.jp)
高峰温泉 – 標高2,000m雲上の温泉・ランプの宿 (takamine.co.jp)
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