山陰の旅 7 日本一危険な国宝・「三佛寺投入堂」

 

(前回より続く)

 

松江を後にして、伯耆大山を見ながら日本海沿いに東に進みます。今日の午後のメインは「日本一危険な国宝」の「三佛寺投入堂」です。

 

 

湯梨浜町・東郷湖畔の「はわい温泉」と「東郷温泉」を経由して、三徳山三佛寺へ向かいましたが、そのあたりは記事の終わりにおまけ的に記載します)。

 

投入堂(なげいれどう)は、鳥取県東伯郡三朝町にある木造建築物三佛寺の奥院として、三徳山北側中腹の断崖絶壁の窪みの中に建造された懸造仏堂で、平安時代密教建築の数少ない現存遺例である。

日本建築史上、他に例を見ない特異な建造物であるとともに、屋根の軽快な反り、堂を支える長短さまざまな柱の構成など、建築美の観点からも優れた作品であり、日本国宝に指定されているが、険しい登山道(行者道)を登った先の、文字通り絶壁の中に建ち、その上方は岩壁がオーバーハングしている。「日本一危険な国宝」の異名をとり、参拝者は堂を斜め上方に見上げる地点までは立ち入ることが出来るが、崖を登って近付くことは滑落事故が発生する恐れがあるため、原則として禁止されている。

(出典:ウィキ)

 

たまたま最近配信された以下の記事が分かり易いです。

【日本の不思議スポット7】建設方法が不明!絶壁の国宝「三徳山三佛寺投入堂」〜鳥取県東伯郡〜 | TRILL【トリル】 (trilltrill.jp)

 

 

 

 

 

 

三佛寺の境内・一番奥の本堂奥に投入堂参拝(登山)受付があって、入山記録記入・参拝料支払い・靴のチェック・「六根清浄」のたすきを掛けてもらって、潜り戸を通って、杉の大木の道を下って宿入橋(結界)を渡ります。

 

 

 

 

 

 

直ぐに鎖場の急登、ここからきつい坂をかなり上ると、やっと「文殊堂」。この先は、「地蔵堂」→「鐘楼」→「馬の背・牛の背(痩せ尾根)」→「観音堂」→「投入堂ビューポイント」(途中は主なもののみ記載)です。コースタイム的には45分から1時間くらい。

 

 

 

(文殊堂:お堂の入り口を探してぐるーと回りましたが、かなり怖い。実は堂内には仏像はなく、入ることはできませんが、この時は知らなかったので、絶壁の上の手すりの無い縁側をウロウロ。)

 

 

(地蔵堂)

 

(地蔵堂)

 

 

 

 

 

 

 

 

(馬の背・牛の背)

 

 

(観音堂)

 

 

 

 

 

そして遂に到着!投入堂!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

無事戻ってこれました。

 

 

 

 

 

 

無事下山して、午後4時拝観終了の「宝物殿」に滑り込み。

 

先程まで巡ってきたお堂の仏像等は安全・保存の為撤去され、全て宝物殿に収められています。

 

 

投入堂に安置されていた仏像群(昔の写真より)

 

 

 

 

 

三佛寺を後にして、「投入堂」をはるか下から望める展望場所へ:

 

赤丸で囲んだところが投入堂です。

 

 

さて、今日は、「世界屈指のラジウム温泉」と言われる三朝温泉泊です。疲れた体をほぐすにはもってこい。

 

 

 

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(おまけ)「はわい温泉」と「東郷温泉」

(あまり本題とは関係ないので飛ばしてください。)

 

鳥取県湯梨浜町に東郷湖という湖があり、その西岸に「はわい温泉」というところがあります。たまたま地図で見て、なんでこんなところにハワイが?と思って泊ってみようかとトライしましたが予約が取れず、今日は近くの「三朝温泉」での泊りです。しかし、丁度松江ローカルTVで東郷湖は大きなシジミで有名というニュースを見て、昼にシジミ汁でも食べたいと寄ってみました。

 

元々は「羽合」→「はわい」だそうです。ここの「望湖樓」という旅館が「名探偵コナン」の舞台となっていることと、作者の青山剛昌さんが、近くの北栄町出身という事で、鳥取空港までコナンを冠していて、なんだかよくわかりませんが人気の温泉地なのかもしれません。

 

11時頃着いたのですが、ほぼ人っ子一人なく、ゴーストタウン。食事するところも一軒もなく、ネットで調べた漁師兼料理人の方の店も、やはり夜だけしか開いていません。

 

 

 

東郷湖の湖畔で見渡すと、湖の向こうの南岸の「東郷温泉」の方が賑やかなように見えたので、とにかく、特大シジミを求めて、東郷温泉へ。

 

シジミ漁の船は見つけました!

 

(こちらは湖の向こうの「はわい温泉」)

 

しかし、「東郷温泉」もほぼゴーストタウン状態。やっと見つけた湖畔の釣具屋さんにシジミの看板が出ていたので、さっそく入ってみたものの、冷蔵のシジミを売っているだけ。おかみさんに聞くと、いま産卵前でシジミは旬で美味いと、見せてもらうと5百円玉より大きいシジミです。しかし、旅館の夕食以外にシジミ料理(シジミ汁で十分ですが)出すところないと。諦めました。

 

味のある松崎駅と、色褪せた「東郷温泉」の看板

 

 

 

 

このゴーストタウン状態の東郷温泉には、不思議なことに「燕趙園」という中国庭園があります。

 

 

 

 

 

 

 

鳥取県と中国の河北省が姉妹県省の縁でできた施設との説明ですが…。北京と天津を囲む河北省と、鳥取県が同じレベルというのはちょっと信じられませんが、まだ中国が発展前・日中友好(今や死語となり、漢字変換で出てきません)が喧伝されていた1986年の締結だったからでしょう。

 

一度中国側のデザイン・中国の資材で現地で建設し、それを解体してここに運んで組み立てたとの事。今では、隣接するやはり中国がウリの道の駅、近接する中国スタイル建築の国民宿舎と、税金(地方交付税でしょうね)を食い続ける巨大な箱ものと化しているように見えます。建設当時も今でも、両側でおかしな中抜きがされてなければ良いですが…。

 

そういった想像をかき立てなくなるような奇妙な光景です。

 

 

(続く)

 

投入堂 - Wikipedia

【日本の不思議スポット7】建設方法が不明!絶壁の国宝「三徳山三佛寺投入堂」〜鳥取県東伯郡〜 | TRILL【トリル】 (trilltrill.jp)

はわい温泉・東郷温泉のご紹介 (hawai-togo.jp)

施設紹介 - 中国庭園と道の駅「燕趙園」公式ホームページ (encho-en.com)

 

 

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