櫛形山(くしがたやま)~雪の南アルプス展望

 

 

前回の昇仙峡羅漢寺山から南アルプスを一望したのですが、実はその主要な部分の白根三山(北岳・間ノ岳・農鳥岳)は、鳳凰三山の影となって遠くに上の方が見えるだけでした。季節的にもまだ雪が少なかったので「白根」には程遠かった為、11月下旬東京でも冷たい雨の降った翌々日、雪をかぶった白根三山を見に行こうと、南アルプスの眺望が良いといわれる櫛形山に向かいました。

 

櫛形山(くしがたやま)は、山梨県の南アルプス(赤石山脈)の「前衛峰」にあたる山。標高2,052m。日本二百名山のひとつに選定されている。山域の大部分が山梨県県有林。
甲府盆地の西南側、富士川の西側に位置する。南北に長く丸い頂稜部をもつ山容は和櫛の形に似ており、山名もそれに由来するものと考えられる。富士川から2,000mの頂上まで伸びあがる山容は大きく、甲府盆地からは容易にその姿が望まれる。(ウィキより)

 

南アルプスと富士山を間近に見る展望台として、そして、初夏はアヤメの名所として有名です。

 

浅原橋から見た櫛形山(出典:ウィキFile:Mount Kushigata View from Asahara bridge.JPG - Wikimedia Commons

 

 

櫛形山にはたくさんの林道と登山道が走っています。今回は一番楽な池の茶屋登山口から櫛形山山頂そして裸山を往復する比較的楽勝コースです。

 

出かける前に、林道の規制情報(山梨県 県営林道通行規制情報  林道詳細 (pref.yamanashi.jp))確認が必須です。富士川町の平林という集落から林道丸山線→池の茶屋線と車で林道を登りますが、12月10日から気温低下と路面凍結の為通行止めとなります。

 

 

平林集落。富士山を望む棚田が美しいところ(自称「日本一美しい棚田」との看板あり)。田植えの時期か、秋には再訪したい。

 

 

登山口までは細い林道ですが全線舗装されています。但し、大型工事車両との離合あり。池の茶屋登山口は既に標高1,800m程なので、今日は標高差200mと楽勝。

 

 

池の茶屋登山口→展望台→櫛形山山頂→裸山山頂→アヤメ平(おまけ)の往復です。

 

 

登山開始約20分で、最初の展望台に着きました。

 

 

まず、富士山。反対側には:

 

 

今日の主役の白根三山(右から北岳・間ノ岳・農鳥岳)。3000mの稜線はすっかり雪景色です。

 

 

右が北岳・3193mで日本第二位、左が間ノ岳・3190mで日本第三位。

 

 

左、農鳥岳・3026m。

 

 

 

 

 

 

白根三山以外にも左の方に南アルプスの峰々が続きます。右から、悪沢岳(荒川東岳)・3,141m。小赤石岳と赤石岳・3,121m。一番左に聖岳・3,013m。

 

 

左の二こぶ(双耳峰)が特徴的な形の笊ヶ岳(ざるがたけ)・2,629m。

 

たまたま、一緒になった経験豊富な登山家によると、北アルプスだったら、槍ヶ岳・穂高連峰(奥穂高岳が間ノ岳と同じ標高)が一望できる常念岳に一日がかりで登ってやっと見ることができる素晴らしい景色が、ここでは駐車場から20分で到達できるとの事。非常に得した気分です。

 

 

更になだらかな稜線を進むと:

 

 

途中で富士山を眺めながら:

 

 

櫛形山山頂です。標高2,053m。あれ、もう着いたの?という感じでした。

 

 

頂上からも原生林の向こうに富士山が望めます。

 

 

更に登山道を進むと:

 

今日の最終目的地、裸山。標高2,003m。

 

 

ここは、正に「白根三山」の為の展望台。来年は必ずあの稜線を歩くことを誓いました。

 

 

北岳

 

 

間ノ岳

 

 

農鳥岳

 

 

先の経験豊富な登山家に北岳の難度・高山植物の美しさ、登山テクニック等教えてもらいながら、ゆっくりランチ。こちら側の2,000mの稜線は全く雪もなく歩きやすく、気楽に雪に覆われた3,000m級の稜線を楽しめる。今日は完全にハイキング気分です。

 

 

帰りは、富士山や下界の甲府盆地・富士川が光を受けて鮮やかに見えます。

 

 

甲府盆地。甲府市中心部や奥の大菩薩嶺までくっきり。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最後に白根三山を仰ぎ見ると、飛行機雲。

 

 

富士山の方も飛行機雲。

 

 

無事下山して、平林集落へ。

 

 

 

 

次に登る予定の茅ヶ岳。

 

 

初秋に登った金峰山は雲に隠れていますが。

 

 

日帰り温泉に向かう途中の八ヶ岳

 

 

今日はやたらに飛行機雲が良く見える日でした。

 

 

八ヶ岳の夕暮れ

 

登山も良いのですが、最近はそのあとの温泉が楽しみになりました。

 

 

PS: 本ブログ掲載のコンテンツ(写真・文章等)の無断使用を禁じます。利用ご希望の方は、hirame.hk@gmail.comへご連絡ください。