厚生労働省「職場における腰痛予防対策指針」
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厚生労働省は、「職場における腰痛予防対策指針」を19年ぶりに改訂し、自治体に通知した。増加する介護・看護作業の腰痛防止が最大の目的で、「原則として人力による人の抱え上げは行わせない」などと明記し、リフトなど福祉用具を利用した対策を講じるよう事業者に求めた。
介護現場から上がる声としては、
「ウチの職場に機械導入は無理だろ~」
「や、いちいちリフトとか機械出す時間ないしょ」
「抱えあげがなかったら成り立たないしょ、全員の利用者さんに導入するとか非効率でしょ」
「でも腰痛つらいよね~利用者さん重たいよね~」
ちょいちょいちょいちょい(´Д`)そこで1つ待ったをかけたい(´Д`)!!
確かに介護士の腰は消耗品だと思う。ただ、抱き上げるひとつみても、腰に負担がかかる介助方法ではないだろうか?
数年働いているベテラン介護士だからといって、忙しさを理由に介護技術を学ぼうとしない。そんな状況はないだろうか?
「利用者さん重たいよね~」
はい。
じゃあその利用者さんを"ひとりの人"として見ているだろうか?
具体的に言うと、
車イスからベッドに「よいしょっ」するときその利用者さんの力は使えているだろうか?
利用者さんは車イスからベッドに移るんだ、と言うことを理解しているだろうか?
本当にその体勢が利用者さんにとって残っている力を使いやすい体勢だろうか?ベッドと車イスの位置関係、向きは?
食事が終わり、居室に誘導するために利用者さんに1度立ち上がってもらう(立ち上がり補助、歩行介助する)時に利用者さんが重たい。のであれば、その利用者さんに"今から立ち上がること"、"歩いて部屋に向かうこと"本当に伝えているだろうか?忙しい時間帯だからといってなにも伝えず「はい次、よいしょー!」つって"介護作業"をしていないだろうか?
伝えているつもりでも本当に伝わっているのだろうか?認知症だからといってコミュニケーションを諦めていないだろうか??
認知症で車イスに乗ったご本人に、なにも伝えず急に車イスのブレーキをパンパンッ!って解除して次々と誘導していないだろうか?
↑
何気ない介護現場に聞こえるかもしれないが、認知症の本人目線で見たときどうだろう?
((急に後ろ向きに動き出す。自分が車イスに乗っていることも認知できず、目の前にあるトレーと食器が一体何なのかもよく認知できないなか、(認知できたとしても、自分は食事を済ませたのか?なんなのか?)急に体がバックする。そして方向転換、ビュッと動きだし、何だかよくわからない部屋にたどり着く。))
まさに絶叫マシーン。富士急ハイランドである。
極端な例を出してみたが、今どきすべてに当てはまってしまう時代遅れな介護士なんかいないだろうが、今一度!今一度!客観的に自分の介助、回りの介助を見返してみるのも面白いのでは?
しっかり質の高い介護を提供したうえで新しいものを導入していく。のがいい形だと思う(´Д`)
でも"質の高い介護"とは?の価値観もバラバラ。質の高い介護を提供した所で、報酬が上がるのか?介護保険制度はその質の高さを評価してくれる制度なのか。
いろんなジレンマがあるが、職員間やいろんな人とコミュニケーションをとり、一人ひとりがしっかり考えていくしかないのかな。。と思う今日この頃(´Д`)
札幌はもう寒いです。ビアガーデンはまだ何ヵ所か開催されていますが、寒いです。(´Д`)
マイナス四度の氷点下ビールが飲みたいと思う今日この頃(´Д`)
日々、いろんなことを考えながら、いろんなことを感じながら仕事していきたい。
福祉業界で一生走り、骨を埋めるつもりでいます(´Д`)
誰か語りにいきませんか?笑