その流れで、最後にもう一つだけ触ってみたのが、レッグプレスだった。

 

正直、あまり期待していなかった。えー


脚のトレーニングなんて、
これまで意識してやったことがない。

 

だが――
ここで、予想外の展開が待っていた。

 

踏む。
押す。

 

 

……あれ?びっくり

 

 

いける。

 

重量を少しずつ上げてみる。


40kg。


60kg。まだ、いける。口笛

 

そして、80kg。

 

これも、割と軽々と動いた。

 

肩や胸で、あれだけ打ちのめされた直後だっただけに、
この感覚は、正直、驚きだった。

 

脚は、思っていたよりも、ずっと強かったらしい。

 

この時、私は一つ理解した。

 

部位によって、得意・不得意は、はっきり分かれる。

 

そして、
数字だけで自分を判断するのは、あまり意味がない


ということも。

この日のトレーニングは、惨敗と、小さな成功が入り混じった
なんとも言えない内容だった。

 

だが、ジムを出る頃には、不思議と気分は良かった。

 

「また来よう」

 

そう、素直に思えていた。