さて今日の新聞に出ていましたが村上春樹氏の新刊の9割を紀伊国屋書店が買取りして全国の書店に卸すそうです。以前、作家が自身の中古本を買い占めて値崩れを阻止するという行為を批難しましたが今回の試みは趣旨が違います。
出版業界は再販指定でかろうじて持っていると思います。もし再販指定が外されたら一気に総崩れすると思います。書籍も欲しい本が決まっているならインターネットショッピングとの相性はとてもいいアイテムです。文房具を店舗で買わずに通販で買って書籍は店舗で買うってほど書籍に思い入れがなければ文房具と変わらないはずです。
私が仕事で通るルートでこの半年くらいの間に何店舗か書店が閉店していました。酒類販売と同じように店舗を維持出来なくなるのは止められないと思います。今日の新聞記事を読む限りでは地方の小さな書店は新刊が回ってこないとのことなので既に役目を務めていない状態です。個々の書店が自助努力して店舗を維持する努力をするしかありません。これは顧客側のせいではありません。
仮に品揃えの悪い店舗がなくなっても影響は少ないはずです。それは市場から退場を言い渡されているのと同義です。
紀伊国屋書店の試みでどの程度の人が書店に足を運んで末端の書店に効果があったのか検証結果を是非知りたいですね。