相続でモメごとの原因として見落としがちなのが、相続人の「性格」や「感情」です。

 親としては、「うちの子にかぎって・・・」と思ってしまいます。

しかし、あらためて子供の性格を客観的に見ていきますと、争いの可能性が見えてくるものです。

 

 例えばみなさんのお子さんに几帳面で細かいことを気にするお子さんがいたとします。

 その子は 「この分け方では、公平じゃない!」と主張するかも知れませんネ。

その場合は、その子が納得するような理由を、あなたの「遺言書」や「エンディングノート」に書いておけば、それでいいのです。

 

 また親と同居している子供と、そうでない子供がいる場合などは、感情面での配慮が必要になってまいります。

 

 同居している子供の方にだけ相続の話をしていたとしたら、その子が、「お父さん(お母さん)は、こうしたいと言っていた」と話しても、他の子供が納得するとは限りません。

むしろ逆かも知れませんネ。

 

 「本当にそうなのか?」「何で自分には話してくれなっかたんだ!」という疑念や怒りさえ、涌いてくることでしょう。

 その結果、もともと仲は悪くなかったのに、子供同士で争いが始まってしまいます。

 

 相続人の「性格」や「感情」を考慮しておかないと、モメごとになってしまう一例です。

 

 

         平 成 29 年 4 月 14 日 

             行政書士 平 野 達 夫