貸している土地において、地主さんの持つ権利を、「底地権」といいます。

一方、借地人の持つ権利を、「借地権」といいます。


 相続税の評価にも表れているとおり、一般的には、「底地権」が30~40%で、「借地権」が60~70%というのが実情のようです。


 この底地と借地の関係は、丁度、「コーヒーカップ」と「ソーサー」によく例えられます。


 すなわち、底地が「ソーサー」で、借地が「コーヒーカップ」というところです。


 たとえば、「コーヒーカップ」がなく、「ソーサー」だけがあったとしても、価値はありません。


 誰も、買う方はおりませんね。

土地の場合においても、全く同様なことが言えます。


 「底地権」だけを売るというのは、これまた至極困難です。


 このように、貸地は、「売却困難な資産」になっているのです。

したがって、貸地の市場価値は、ほとんどないものと言っても間違いありません。



      行政書士  平 野 達 夫


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