「基礎控除」により、あなたには、相続税はかかってまりません。
「やった!」「へぇー、どうして・・・」
きっと、 あなたには意外ともいえる気持ちと、安堵感がおとずれましょう。
以前は、「相続税は、非常に重い税金」というイメージがあったようです。
事実、バブル崩壊直後の平成5~6年ころは、相続税の負担に苦しむ方々が増えました。
社会問題化した時代でもありました。
しかしこのような状況は、「地価が急落する」という環境があったらこそ、起こることです。
ところが近年になっては、ほとんど例を見ることはないように思います。
バブル期には地価の高騰で、「基礎控除」を超える財産を持って亡くなる方が多くおられたようです。
なお、相続税算出の計算においては、たとえば不動産である土地は、「路線価」に基づき評価されます。
また、この「路線価」は、毎年1月1日の時点の価格を基準に決定されます。
前述のように、地価が急落していますと、「相続発生時期」と「相続税申告時期」には、さらに地価が下がっていくという状況も起こり得てまいります。。
たとえば、「相続税の評価額1億円の土地が、5000万円でしか売れない」という状況に発展することも出てまいりましょう。
相続人にとっては、「こりゃー、とんでもない!」事態です。
したがって、「持っている土地をほとんど全部売り払っても、まだまだ相続税納付の金額に及ばない」というケースも、珍しくありませんでした。
これまで「資産家」と言われてきた方が、「ある日突然、、ほとんどの財産を、国に没収されてしまう」ということです。
それが、「相続税は、重い」というイメージになっていたのでしょうか・・・。
行政書士 平 野 達 夫
U R L http://hr-con.net