昨今、マンションで暮らす高齢者の方が増えています。
認知症の症状による近隣の人とのトラブルも、目立つようになっています。
といいますのも、マンションはドアを閉めれば、下界と一線を画してしまいます。
日頃からの付き合いも希薄なことから、コミュニティの意識が低いことが多いといわれています。
マンション管理会社の中には、管理員の全員が認知症サポーターになっている会社も増えてきていると聞きます。
しかし、マンションの管理員が認知症を理解しているだけでは十分とはいえません。
マンションに居住する一人ひとりが、認知症になっても安心して暮らせるマンション暮らしを目指して、認知症への理解を深めていくことが必要といえましょう。
また、地域で働く人の理解があれば、認知症の人が一人で買い物や食事に出かけることも可能になります。
たとえ道に迷うなどしても、安全に暮らすことができるでしょう。
このように、日常生活に直接かかわる業種に従事している人びとの理解と協力は、認知症の人の地域での生活の継続にとって、とても大きな支えとなりましょう。
行政書士 平 野 達 夫
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