「認知症」と診断されても、あわてて騒がないことが第一でしょう。

先ずは、一歩下がって観察し、いつも自分の言葉で表現するように努めます。


 たとえば、「徘徊」とか、「幻覚」、「妄想」といった用語は、避けたいです。

普通のことばで表現していきます。

いつ、どこで、何が起こったかを記録していきます。


 また、「認知症」に詳しい専門家の方に相談する時も、日常語で、具体的に書かれた記述の方が、その情報量もはるかに多く、種々対応策も考えやすいといわれています。


 「認知症」の対応の目標は、本人と家族での穏やかな心地よい生活を築くことにあります。

症状は消えたけれど、動けなくなったのでは何にもなりません。


 本人の症状やその状況によっては、精神科の薬が必要になることもありましょう。


 また、薬といっても、誤った使い方をすると、「百害あって一利なし」です。


 一方、薬も使うべき時に躊躇すると、取り返しのつかないことにもなりかねません。

 

 専門家の意見を聞くべき時には、常に謙虚に聞くことも忘れてはなりません。


      行政書士  平 野 達 夫

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