認知症になると、計画を立て、按配することができなくなります。

認知症の人にとっては、ご飯を炊き、同時進行でおかずを作るのは至難の業のようです。


 冷蔵庫には、同じ食材がたまってしまうこともあります。

健康な人は、しっかりと頭の中で、その時の食事の計画を立て、臨機応変に適切に按配して進めることができます。


 一方認知症になると、計画を立てたり、按配することができなくなります。

日常生活がスムーズにうまく進まなくなってきます。


 とはいっても、認知症の人は、「何にもできない」というわけではありません。

例えば、献立を考えたり、料理などを並行に進めることはうまくはできませんが、誰かが、目を配りながら按配すれば、ひとつひとつの調理の作業は、上手にできます。


 「今日のみそ汁は、大根と油揚げですね」の一言で、いいのです。

「炊飯器のスイッチは、そろそろ入れた方が良いかな?」ときいてくれる人がいれば、今まで通り、食事の準備もできます。


 このようなことは、根気がいることかも知れませんが、認知症の人には、必要な支援といえます。

その先は、自分でどんどんできることも、たくさんありましょう。


      行政書士  平 野 達 夫

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