先日19日、社会保険労務士平野雅美先生のお誘いから、孫のK君、私ども夫婦の4人で、劇団四季の記念公演を見る機会を得ました。


 お芝居なんて、何年ぶりでしょうか。

それも、あの浅利慶太演出の劇団四季の公演です。

楽しみと期待で、私の胸は、トキメキ、高まります。


 純粋さと優しさで歴史を変えた乙女、ジャンヌ・ダルク!

「ひばり」の幕は、挙がります。


 時は15世紀初頭のフランス。

英仏百年戦争の末期です。

国土の大半をイギリスに奪われ、フランスが最後の砦として微かな望みをかけていたオルレアンの土地も、今や風前の灯火でした。


 のどかな片田舎ドムレミーの村で羊の番をしていた少女ジャンヌは、そんなある日、神のお告げを聞きます。

 「ジャンヌよ、フランス王を救いに行け、王国を取り戻せ!」


 13歳の少女、ジャンヌにとっては、それはあまりにも過酷で、恐ろしくもある役目でありましょう。


 ジャンヌは、必死に断り続けます。

しかし神は、聞き入れません。

そのジャンヌの小さな肩に、フランス王国の運命を背負わせるものでした。


 ジャンヌの持つ不思議ともいえる魅力と強い信念は、軍の隊長、そしてフランス王シャルル7世までをも魅了し、引き入れます。


 ジャンヌの率いる軍隊は、とうとうオルレアンの町を解放します。

そして次々と戦いは、連勝・・・。

ジャンヌの率いる軍は、更に戦果を広げていきます。


 そして祖国フランスの名誉と領土を取り戻した少女ジャンヌは、人々の賞賛を受けます。


しかしその栄光も束の間、彼女はイギリス軍の反撃を受け、挟み撃ちにあい、捕らわれてしまいます。


 宗教裁判の法廷に引き出されるジャンヌでした。

人間の愛情を否定し、現実への妥協を勧める審問司教らの厳しい尋問に曝されます。


疲れ果てたジャンヌは、この裁きに一度は屈服し、死刑を免れる道を選ぶのですが・・・・・・・。


 祖国フランスを救ったものの、火刑台に果てたジャンヌ・ダルク。

今や歴史の、”伝説の少女”ともいえるジャンヌ・ダルクを描いたのが、この「ひばり」の公演です。


 一人の素朴で可憐な、しかし自らの強い意志を持って、あくまでも妥協を拒む少女の姿を描いています。


 人間として苦しみながら、自分の重い宿命を引き受け、火刑台に散っていくジャンヌを通して、私は、人間の儚さとともに、素晴らしさを感じてしまいます。

 信じる勇気が、世界を変える、ジャンヌ・ダルク!


 熱演の出演者への拍手の中、幕は降ります。

私は、席を立ち、小屋を出ます。


 外は、とっくに暮れ、私たちは、帰路を急ぎます。

今日は、とてもとても、良い日に思えてなりません!


 雅美先生、ありがとうございました。


      行政書士  平 野 達 夫

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