Q 被後見人の収入・支出のの管理は、どのようにすればよいのでしょうか。


A 被後見人の収入・支出を、他の人、後見人や親族などと、はっきり区別し、現金出納帳をつけて管理することです。


 後見人に選任された方は、被後見人の親族である場合も多いと思います。

後見人となった以上、被後見人の財産は、あくまでも「他人の財産」であるという意識を持ちます。

後見人や第三者の財産と被後見人のそれと混同してはなりません。


 たとえば、ある財産が被後見人のものか後見人のものか明らかでないときには、後見人の勝手な判断で名義変更したりせず、家庭裁判所に相談してみることです。


 また収支を管理するに際しては、収入・支出が生じるごとに、現金出納帳をつけてまいります。

更に、この出納帳をもとに、一定期間の収支を項目ごとに整理する必要もあります。


 これによって、収支のバランスをつかみ、将来の予定を立てることができます。

これらの現金出納帳や年間収支表などは、必要に応じて家庭裁判所に提示することも求められます。


 なお、個々の収支を裏付ける領収書、レシートなども先の裁判所への提示に備え、項目ごとに整理して、しっかり保管する必要があります。


      行政書士  平 野 達 夫

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