本日は、大変お忙しいところ、隆一兄さんをはじめ、山口家の皆様においでいただきまして、本当にありがとうございます。


 妻K子ともども、大変、嬉しく思っております。

ここで僭越ではありますが、一言、お礼を述べさせていただきます。


 この三軒茶屋の地は、先々代の祖母が、関東大震災後、昭和の代に入り、青山から移り住み、八十年余を経ております。


 ところでここ数年、私どもにとって、いろいろなことがありました。

毎日が、厳しい日々であったと言えるかも知れません。


しかし、ようやく限られた土地ではありますが、自分のものとすることができました。

そして妻K子の、「三軒茶屋を離れたくない!!」の声でした。


K子が、毎日のように、年老いた父の食事の支度や洗濯に奔走したり、幼い二人の子を背に負いながら、酔った父の手を引き歩いたのも三軒茶屋でした。

決して、彼女には忘れられないものがあったことでしょう。


私は、妻K子に共鳴し、この度の新築の運びとなりました。

また、床の間のあるお部屋を設けることが、K子の前々からの希望でした。

それも叶えられ、共々嬉しく受け止めております。


 さて、家の新築に当たっては、土地を地主から買い上げ、資金ゼロからの公庫の融資のスタートです。

10年の短期返済で、四十代、五十代ならともかく、七十を迎えた今の私どもにとっては、正直、とてもきつく、大変です・・・・・・。


もちろん、そんなこと、言ってはおれません。

・・・・・頑張ります。


 ここ古家を壊す前、三軒茶屋を引っ越す、確か最後の日の夜でした。

私は少しお酒が入ったかも知れません。


私が、この地でのありし日々を忍び、数々の思い出にしたり、「♪♪ 雪の降る街を ♪♪」を歌ったのを覚えています。


 でも皆さん、このように再び、三軒茶屋の地に戻って来ることができました。

この上なく、嬉しく思います・・・。


 皆さん! 時には、元気のない私どもを見かけましたら、励ましの声をかけて下さい。

きっと、私どもは、立ち上がって見せます。


 山口家のお兄さん、お姉さん方の皆さん!

これからも互いに健康で、元気で、長生きしましょう。


 本日の席は、時間無制限の設定です。

心ばかりの振る舞いですが、時間の許す限り、ご歓談いただきたいと思います。


これをもちまして、お礼の言葉に代えさせていただきます。

 本日は、誠に、ありがとうございました。


      行政書士  平 野 達 夫

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