遺産分割で最も悩むのは、誰がどの財産を承継すべきかです。
これは、一概には言えません。
相続が発生した各々の家庭の事情によって、或いは財産の種類によって、その答えは千差万別いろいろです。
すなわち、相続は、特に個別性が高いものと言えましょう。
しかし、そうだからと言っても、遺産分割をするにあたって、先ずは留意すべきポイントを考えてみましょう。
そのポイントの第1は、被相続人の配偶者が、将来に向かっての「生活保障」が十分得られているかということです。
続いて第2は、配偶者以外の相続人の中でで、本当に生活に困窮している人はいないかです。
長らく病気で、苦しんでいる方はおられませんか。
更に第3には、家や家業、被相続人が経営してきた会社をしっかり守っていく人、その事業を継承していく人は、誰なのかということです。
そして最後に第4には、亡くなった被相続人の遺言がある場合に、相続人らがこの遺言に従うか、それともこれに依らないで、被相続人が残した財産を協議して、各相続人の納得の中で分割するかの問題であります。
非常に難しい課題でもありますね。
これらの点について、一つ考えてまいりましょう。
行政書士 平 野 達 夫
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