どんな集団でもそうですが、複数の人間が集まり、何か一つの目的で共同して向かうときは、その集団を率いるリーダーが必要となります。


もちろん、リーダーが絶対に必要だというわけではありませんが、リーダーがいないよりは、いた方が望ましいことは言うまでもありません。


人が亡くなって相続が開始されますと、共同相続人という集団は、相続の終了という目的に向かって歩むことになります。


そこには、その目的達成に向かって率いる人間が存在するわけです。

リーダーは、皆をまとめ、無用な争いを防ぎ、時には仲裁にも入ります。

出来る限り、円滑な遺産分割へとすすめ努めます。

また、役所や税理士などの専門家との窓口ともなります。


人は、自分の役割が決まっていると、行動し易いものです。

指示を出す人、その指示に従う人がはっきりと分かれている集団は、まとまりが良いことは、多くの事例からも実証されます。


会社や学校などの大きな組織の場では、ごく当たり前のことでありましょう。

個人の日常生活においても、同様のことが言えます。


たとえば、夫婦や家族の間でも役割分担がはっきりしていますと、これに基づいて日々行動すれば、スムーズに何事も運ぶというものです。


一つ相続において、その開始から終了まで、相続人の誰かがリーダーとなり、公平な客観的な配慮のもとに、ことに当たります。


他の人がこれに従って、信頼と真心を持っての話し合いをするルールを作れば、争いの多くは防止できるはずです。


     行政書士  平 野 達 夫

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