高齢の両親は、宅地である土地を共同で所有しています。

最近、そろそろ財産の整理を考えているようです。

先日、父が私に、土地の状態を調べて欲しいと言ってきました。

さて、私は、今何をしたらいいでしょうか。


先ずは、法務局へ行って、土地の「登記事項証明書(不動産登記簿謄本)」を取寄せてみましょう。

そして、記載事項をよく確認することです。


両親のどちらかの相続が開始いたしますと、本件土地は、相続人の「共有」となります。

このケースでは、両親の持分がどのような割合になっていたかが分りませんので、それを詳しく調査する必要がありましょう。


その持分の割合は、「登記事項証明書」、或いは「登記識別情報(登記済権利証)」などで調査いたします。

場合によっては、市町村役場で「固定資産税台帳」を調べることもあります。


ここでたとえば、両親の持分が、半分ずつであることが判明したとします。

法定相続分に従がえば、配偶者と子供が被相続人の持分を半分ずつ相続することになります。


そうしますと、この土地については、既に半分の持分を有していた一方の配偶者が、更に被相続人の持分の2分の1を相続します。


すなわち、合わせて全体の4分の3を取得することになりますね。

一方、子供は、亡くなった被相続人の持分の2分の1を相続することになります。


ただ、これが仲の良い身内である場合には、大きな問題にはならないかも知れません。

相続人同士が、普段から会話もなく、互いが嫌悪し合っている状況でしたら、どうでしょう。


人間関係が絡んで問題は、更に複雑となりましょう。

特に土地の共有のケースは、これまた、大変です・・・・・。


     行政書士  平 野 達 夫

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