人の死は、いずれ誰にも、確実に訪れる事実であります。

私も、あなたも、避けることは出来ません。


死の原因には、老衰、病気、交通事故、災害などいろいろです。

特に最近、自殺者が増えています。

その死は、何時訪れるかは、誰にも予測つきません。


遺言は、先立つ者から、後に残される遺族への思いやりとも受け取れます。

私ども、思い立ったが百年目、今遺言書を書いてみませんか。

毎年、正月に遺言書を書き換える人もいるくらいです。


さて、遺言書って、どんな人がどんな場合に、用意した方がいいのでしょうか。

必要とするケースを上げてみます。


○ 子供のいない夫婦 

○ 一緒に暮らしているが、入籍していない内縁夫婦 

○ 主たる財産が、不動産 

○ 分散しては困る不動産を保有している 

○ 愛人に幼児がいる 

○ 特に世話になった嫁や相続人の他に、近親者がいる


などです。


ここで、遺言書にする理由を考えてみましょう。

遺言書とは、遺族に対する手紙とも言えます。

家族に面と向かっては言えないようなことでも、遺言書という文書にすれば、容易に書き表わすことが出来るかも知れません。


相続財産としての分配の意味は勿論のこと、被相続人からのメッセージとして残しおきます。

例えば、遺言者が生前にどんなことを考えていたか、遺族には、この先どんな生き方をして欲しいかなどです。

それらは、きっと遺族の悲しい気持への救いともなりましょう。


     行政書士  平 野 達 夫