私、この8月12日に、都内のある病院で造影剤を投与してのCT撮影を受けました。
もちろん、担当主治医の指示許可と、私の同意書を添えての撮影です。
もう10年来のCT撮影で、何のためらいもなく、その日を迎えました。
そうですね、私の入院中を含め、その数は30回を遥かに越えていると思います。
MRI撮影や、他の病院でも数回受けています。
本当に、今回も安心しておりました。
ほぼ予約の時間どおりにCT撮影が始まりました。
最初は造影剤なしでの撮影で、続いて造影剤を投与しての撮影へとすすみます。
ところがどうでしょう。
体中の血管に、ドド-ッと造影剤が流れ込んできた感じです。
急に体中が熱くなります。
熱くてたまりません。
川の堤防が決壊し、濁流が流れ込んできたような、凄い勢いです。
直ぐに痒みが、体中を走ります。
今まで何十回となくCT撮影の経験はありますが、こんなこと初めてです。
どうしたの!
もう、やめてください、やめてください!
でも・・・、声が出ません。
間もなく、看護師に「終りました]と肩を叩かれ起き上がります。
ふらつきます・・・・・。
目が回ります・・・・・・。
少し躊躇しながらもCT撮影室出て、私は廊下の椅子に転がり座ります。
目には、閃光と星が走り、真っ白で見えません。
息苦しく、体が硬直し、震えがきます。
後は、分かりません・・・・。
「平野さん、平野さん、分かりますか、分かりますか」
誰か、私の頬をたたき、声をかけます。
「あなたの名前を言ってください」
「平野です」と私は、声を発します。
続いて、「ここは、何処だか分かりますか」との看護師さんの声でしょう。
私は、何か言いますが、よく覚えておりません。
もう、私は、息苦しく、胸が痛く、腹も刺しこんで痛くてたまりません。
目が開けられません。
若しや、これで死んでしまうのかと思えてきます。
何か、悲しくさえなってきます・・・・・・。
救急外来での医師、看護師による救急治療の後、私は病棟に移されました。
幸いにして回復し、翌日退院することができました。
病名は、「アナフィラキシーの疑い」です。
あぁ~、私は、命拾いしました。
皆さんとまた、ブログのお便りをすることができました。
感激です・・・・・・・・・。
ありがとうございます。
平 野 達 夫