今年もまた、広島と長崎の原爆忌を迎え、各地で核廃絶と世界の平和が祈られました。
昨年の12月、「シルクロードの旅」と題する初めてのブログの中で、平山郁夫画伯を紹介させていただきました。
皆さん、お読みいただきましたでしょうか。
核の廃絶と平和の尊さを各地で訴へ続けた平山郁夫画伯が亡くなって、早や8ヶ月が経ちました。
広島、長崎の原爆忌を迎え、私の目には、画伯の作品が描かれてまいります。
それは、「砂漠のシルクロードを行く、ラクダの隊商の群れ」です。
行けども行けども果てしない砂漠のロードを、強い風塵に堪え、進むラクダの隊商・・・・・。
これは、この地球上に住む人々が、平和を求めても、なお果てしなく、そして止まない姿を描いています。
平山郁夫画伯の、傑作中の傑作の作品と云えましょう。
画伯は、広島の勤労動員先で原爆に遭いました。
多くの級友を失いました。
「生かされている私には、それだけの使命がある」
平山郁夫画伯の根底にあったのは、むごい被爆の体験でありました。
叙情豊かな広大な砂漠のシルクロード、そして青く色濃い空を見つめます。
そこには、平和の願いが描かれてきます。
画伯は、作品を通して、豊かな地球の大地と、平和の尊さを訴へます。
人々の平和の願いへのロードは、更に果てしなく続くのでしょうか。
平和の願いは、次世代へと継承されながら、なお生き続けていくのでしょうか・・・・・・。
行政書士 平 野 達 夫