私が、まだまだ若い時です。
そうですね・・・・・昭和の30年、40年代でしょうか、
「火の中、水の中、水平線の彼方まで、私しゃ、厭わせぬ・・・・」なんていう言葉が、あったんです。
好き同士で結ばれた、男女の仲を表現するものとして、結構、よく耳にした言葉です。
今のこのご時世、古いと言えば古いですが、中々だとは思いませんか。
二人は、とても幸せですよね。
こんなに愛されて・・・・・・・。
正直、羨ましくも感じてしまいます。
江戸時代の文学者に、「上田秋成」と云う方がいます。
皆様もその名は、ご存知と思います。
「雨月物語」は、秋成の代表的な怪異作品の一つで、私も高校生の時に読んだ記憶があります。
その作品の中に、「菊花の約(ちぎり)」の一節があります。
義兄弟の契りを結んだ愛の物語として紹介されます。
「菊の節句には必ず帰って来ると約束して出かけますが、彼は罠にはめられて捕らわれの身となってしまいます。」
「そして約束を果たせないとして自害し、彼は幽霊となって約束したとおり会いに行きます」というお話です。
たとえどんな事があっても、身を犠牲にしても、違えず、その契りを果たすと云うことです。
ここまでに至ってしまいますと極端でしょうが、若い二人は、その時愛し合い、「夫婦の契り」を交わしたんです。
どこまでも互いに助け合い、協力して幸せな生活を築いて欲しいところです。
耐えることも、決して忘れてはなりません。
離婚する原因はいろいろありましょうが、そうそう簡単には、離婚して欲しくはありません。
そうです。後には、困難な解決しなければならない課題が多く待っています。
私が、前述の「本当に離婚したいですか」シリーズで触れておりますが、先ずは経済的自立の難しさです。
お子さんがいる場合は、その養育です。
それは、どこまで出来るのでしょうか。
身勝手な親の我が儘で、子供達を不幸にして欲しくありませんね。
勿論、離婚を全て否定するものでないことは、ご理解頂きたいところです。
離婚して、やっと幸せを掴む方も沢山おります。
長い年月の苦闘の歴史を経ての、女性の権利の取得でもあります。
各々の自由な意思のもと、勇気をもって、適切な選択をすべきです。
ただ一つ申し上げたいことは、昨今の若い世代の方々は、余りにも安易に「結婚」を考えてはいないでしょうか。
見かけや、時には財を目にして判断してしまうことです。
人間、結婚してからの時間は長いんです。
性格や気質も結婚の大切な要素であることは言うまでもありません。
それには、沢山の相手を見てみることです。
異性を見る目を十分養うことです。
当然ながら、あなたもお分かりですよね・・・・・・・。
よくよく考え、結婚の道を選んで下さい。
それが離婚しない元でもありましょう。
そしてあなた方お二人は、一日も早く、素晴らしい幸せを掴んで下さい。