皆様、本日は諸事大変お忙しいところ、この桜町3年D組クラス会に今年も沢山の方々にお集まり頂き、ありがとうございます。
例年の会場と違って、今回は東京のど真ん中、新橋です。
皆さん、新橋と聞くと、懐かしく、古の昔を思い起こすことでしょう。
小川君、新橋にはどんな思い出をお持ちでしょうか・・・・・・・。
それは、私どもが街の巷を風を切って闊歩した青春時代でしたね。
彼女、彼氏との待ち合わせは、新橋駅前、蒸気機関車の前ではありませんでしたか。
仕事に疲れて、同僚と語り合い酔いしれたのは、あのガード下の焼き鳥やさんではなかったでしょうか。
歓楽に耽った界隈のキャバレーやあの子いるクラブは如何でしたか。
中村君、思い出しますね・・・・・・・・・。
この度の幹事役であります山田さんが下見にこの会場を訪れた際、付近にマッサージ店や風俗店が密集しているのを見て心配しておられたようです。
「私がお店の前を通ると、女の子が私に声をかけるの。私胸がドキドキしたわ」
なんとも純情なお言葉ではありませんか。
でも本日ご出席の皆さんは、全く心配無用であります。
全てをクリアーしている、人生、その道のエクスパート・ベテランと申し上げておきます。
でもでも気を付けて下さい。
あなたは、決して若くはありません。
ここで大変申し送れました。
私は、本日の幹事役であります「平野」です。
この六月に若林の仮住まいのアパートに引越する際、叩く音が耳元を劈き、一瞬にして聴力を失い「突発性難聴」となってしまいました。
二週間入院し、その後治療につとめましたが、回復ぜず、今日に至っております。
業務は勿論のこと、日常の生活にも不便をきたしています。
従がい幹事役は、専ら相棒の山田さんに任せっきりで、開催通知から会場の手配、お料理など全てやって頂きました。
山田さん、すみません。本当にありがとうございます。
加えて、本日のクラス会の進行も親愛なる岡部君にお願いしたところです。
小学校からの同級生であり、私の後見人とも言えます、あの名幹事の清水君から「平野のことは、くれぐれも宜しく頼む」と岡部君に申渡しの言葉があったのではないかと思います。
残念ながら清水君は、昨年の春、帰らぬ人となりました。
岡部君は、快く本日の司会を受けてくれました。
これからは彼が清水君に代わって、名実共にクラス皆の頼りです。
余り話が長くなるといけません。
本日の出席者は、男性二十一名、女性五名の計二十六名です。
毎年出席の方もいらっしゃいます。
今回久しぶりに、元気なお顔を拝見する方もおられます。
皆共に五十年前に、同じ机を並べた仲であります。
お互いに何年経っても、何歳になってもその顔は忘れません。
先立った藤本君、清水君、関口君の三君の分まで、今日は大いに語り合い、飲み交わし酔いしれようではありませんか。
皆様のご奮闘を期待します。
これをもちまして、私の幹事挨拶に代えさせて頂きます。ありがとうございます。