孫のT君は、今日も朝から野球の練習です。バットを背に自転車を走らせます。

お父さんも、お母さん方も応援でしょうか。シューズを履き、軽快な服装も晴れ晴れとしています。

日曜日の何処にでも見られる朝の光景です。

   野球小僧に  逢ったかい  男らしくて  純情で

   燃えるあこがれグランドで  じっと見てたよ背番号

   僕のようだね  君のよう  オオー  マイ・ボーイ 

   ほがらかな  ほがらかな  野球小僧・・・・・・・・

 この歌は、戦後間もない昭和26年に、灰田勝彦が歌いヒットした曲です。

当時、東京の街は焼け野原。物資もなく、日々の食べ物にもことを欠く、正しく欠乏社会でした。

この時、この曲「野球小僧」が軽快にラジオから流れました。

どんなに荒んだ人々の心の中に、明るさが戻ったことでしょう。

 私は、小学校の4年生。ボロのズボンと、穴のあいたズックを履いて、近くの焼け跡に走り、悪がきらと草野球。確かバットは竹棒で、球はゴムまりでした。日が沈み、暗くなるまで興じたのを覚えています。

でも、楽しかったなあ・・・・・。私の脳裏に忘れず、残っています。

 今の子供達は、少年らはどうでしょうか。私達とは、違ったエンジョイの仕方が、目指すものがあるのでしょうか・・・・・・。

 孫のT君は、今日は何時まで練習でしょうか。ユニホームを泥だらけにして、「ただいま・・・・・・・・・・」