38年間勤めたあげた役所の退職の時期を迎え、私は妻と旅に出ることを考えました。それは夢にまで見たあのシルクロードを自分の足で踏破することでした。私は、平山郁夫画伯の描くラクダの隊商に魅せられました。ロマンと未知の都市「敦煌」、新疆ウィグルの天山山脈を経て西へ西へと向かう砂漠のロード・・・・・・・・。
残念なが私は、直前に大動脈の大病を患い、その願いは実現出来ませんでした。
昨日の夕刊で、平山郁夫画伯の逝去の記事に接し、私は、本当に驚きを隠し切れませんでした。日本中に、そして世界の国々に悲しみと落胆が走ったことでしょう。叙情に満ちた広大なシルクロードを行く「ラクダの隊商」などなど、数多くの作品を残されました。大変惜しまれます。
私は、画伯より未だ10年若い69歳です。今少し健康が回復出来たら、妻と二人でシルクロードの旅に出たいです。自分のこの足で。平山郁夫画伯の描いた全ての作品の地を訪れたいです・・・・・・・・・・・。