術後3年2ヶ月 検査結果変わりなし
 
「変わりないですか?」
「ないでーす」
「よかったです」
「何にもないけど言いたいから言いまーす」
「はい、どうぞ」
と、すい臓の話
 
入院中も胃が痛いと言って胃カメラやったけど
どうもすい臓じゃないかって気がする話
 
しかし今に始まったことじゃなく
二十代の頃から
疲れるとみぞおちとその裏側の背中が痛い
何日か気をつけると治る
(検査もしててすい臓癌ではない)
 
今回ははじめて何の薬も出してもらわなかった
「胃じゃないって分かったからいらない」
マグネシウム系のもいらない~
めんどくさいからもういらん
 
ある部分に関して楽観的で何も考えない性格を
先生はそのほうが病気にはいいって
 
いつもなんもないでーす
ばいばーいって感じなんだけど
今回はちょっとだけ術前抗がん剤の話をした
先生に言われてやりまーすってやったけど
やって本当によかったと思うと
 
「あれは難しい判断だったんです」
「え?そーなんですか?」
「〇〇さんの場合はこうもわ~~っとつかめない感じだったから」
(術後聞いたけどお腹中に輪郭なく広がっていたってこと)
 
見えないところに取り残しがないようにって意味と
少しでも取り切れるような状態にしたい意味と
いろいろで術前抗がん剤をしようと言われたけど
 
人によっては抗がん剤が効かない事もあるから
その場合は3ヶ月の間に進行してしまう事もあって
判断が難しいと
 
たまたまわたしはグレード2の劇的な効きだった
 
あまり効かなくても体力がなくなる前に手術にふみきると聞かされていたけど
絶対に効く気がしていてイメージしてた
 
ねこそぎ取ったというリンパ節に転移2つだかあったけど
「これほど抗がん剤が効いたということは
 やる前はもっとあったのかもしれない」
って言ってたっけ、そういえば
 
そんなで、お腹中に広がっていたのに
今んとこ元気なのは先生の判断のおかげと伝えた
「あの人は効いたのにどうして自分には効かないんだ
 とか言われちゃう事もあるから、、、よかったです」
 
他の先生が責められてるのが聞こえてきたこともあるし
誰かにあたりたくなる気持ちも分かるし
 
お医者さんの中では若手のほうなんだろうけど
大腸抗がん剤のスペシャリストみたいな研究者の先生にあたった
そしてメンタルも考えて言動してくれて
気さくな人ではないけどわたしには事務的に感じない
最高の先生だ
先生のサンプルになるなら変わり種の体質もまぁいい
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 
千葉くんが死んだ
 
同い年だから55才
 
もう30年くらい会っていないから
殆どのことを忘れて過ごしてきたけど
今日は
なんてことのない
どうでもいいようなシーンが
いっぱいよみがえる
 
あんまり昔のことをいつまでも書くのも・・なぁ
未来、未来!
って気持ちもあるんだけど
 
今日くらい
千葉くんが生きた証として
ほんの少し同じ空間を生きた者として
もちろん、わたしのある時代の記録として
 
また、明日から
忘れていくだろうから
書こう、かな
 
今日思い出した映像
 
西新宿のさ
かつての新宿ロフトでさ
リハのあとひとりで行動していたら
路上で向かいからひとりで歩いてくるばーちーとでくわして
「純ちゃん、500円貸して」
「どうせ返さないんだからちょうだいって言いなさい」
「純ちゃん、500円ちょうだい」
しばらくして誰かとガードレールに座っていたら
遠くから天丼食べながら歩いてきてさ
モッズコート着て右手に箸、左手に丼
歩きながらもぐもぐ食べていて
隣にいたキューちゃんだったか誰かが
「うわあああ・・・友だちだと思われたくねぇ~」
「向こうもそう思ってるかもよ」
鮮やかに映像が戻った
 
デニムぶったぎって一分丈かって位にして足出して
居酒屋の高い台みたいのに乗って仁王立ちして
「わっはっはっは」
ってやったら
いつの間にか真下にいて腿を思いっきり平手打ちされたこととか
そん時キューちゃんに
「それはだめだろ」
って怒られていたこととか
なんでそんなしょーもない記憶がでてきた
 
下北の駅から何を話すでもなく屋根裏にふたりで行って
屋根裏の階段を降りてきた某バンドの●●くんに
「純ちゃん?」
って言われてびっくりして走って逃げたわたしの背中に
「純ちゃーーん!どこいくんだよーー」
「俺どうすりゃいいんだよーー」
「なんなんだよーー」
って凄い大声で叫び続けて
古着屋のシカゴまで350mくらいを走り切る後半まで
その声が聞こえてたから
もしかして追いかけてくれたのか??
消えたい気持ちで戻ったら本多劇場のガードレールに座ってて
わたしを見てもなんも言わないから
「ごめん」
って言ったら
「別にいいけど」
ってまた屋根裏の階段をのぼりはじめて
後ろついてのぼりながら
ひとりで行かなかったんだな
戻ってくるかも分からないのに待っていてくれたんだな
ってちょっと感動した
 
ほんと、いいやつなんだな
 
階段のぼりながら
「さっきの●●だろ?」
って言った
わたしはその顔も見れなかったから
「多分」って
「なんか関係あんの?」
「別に」
「ふーん、別にいいけど」
 
それ以上なにも言わなくて
 
一ケ月か二ヶ月後に
今度はわたしが本多劇場のガードレールに座ってたら
やってきて
「楽屋で●●が純ちゃんの話してた」
「ふーん」
「10円ハゲができたって言ってた」
「???」それは関係なくない??天然なトコある
「・・・・やっぱなんかあんだろ!」
今頃~~?って思って笑ってしまったら
「何笑ってんだ、ホントに心配してんだぞ」
って怒ってたな
 
友だち思いなことはよーく知っていたんだ
名は体を表すって思ったもん
 
ほんといいやつだな
気が合って
 
打ち上げの席では家が遠くて帰れない千葉っちに合わせ
半数近くがいつも朝まで飲んでて
でも当の本人は喘息でつらそうに
端っこでコートを毛布みたいにして
体育座りみたいにして眠っていて
眠りながら咳をしていて
身体がつらいのをみんな知ってるから
誰も起こさなくて
いつもそうだったな
 
そんなしょうもないひとこまひとこま
頭の中にはもちろん記憶だからあったんだろうし
きっかけでひっぱり出されてきたんだろうけど
 
当時の電車は券売機で切符を買ってたから
わたしがオレンジカード←懐かしい?
とかを入れると横から
無言で
すんごい高い切符のボタンを押しちゃって
切符とりながら「ありがと」って
対価は?!おい
 
24のとき
「同い年ーー?19くらいかと思ったー」
「それはこっちの台詞だよ」
 
もっともっとたくさんのことを思い出したよ
わたしが現代詩を書いていたこともあって
歌詞のことを相談してきてくれたり
歌詞どう思う?って

そんときできたのは
ゲットアップルーシーってのとか
♪どうせなら~って歌い出しのやつ

新しく聴くようになったジャンルとか
メンバーの衣装とか
口数はすくなーーいけど
よくどう思う?とか
俺はこう思うんだけどどうかな?とか
ふたりになると話してくれて
友だちとして信頼があったと思う

出会う前から 演ってた
400円の切符のやつとか
ビバラミッシェル~のとか
みんなどれも良いと思っていたから
そうも伝えていたけどね

いいと思うから
聞かれたことに
いんじゃん?っていうと
ため息みたいな呆れた感じで
ちゃんと考えてよ
って
お世辞いわないからいいっていったらいいんだよ
それは知ってるけどさ
じゃあそういうこと
そうか、わかった、ありがと

ちなみに大学からアマチュア時代
ほんにんたちも周りも
「ミッシェルガン」と呼んでたよ
 
バイト先のマイアミで酔っ払い客とケンカしてクビになって
ゲーセンでバイトしだしけど合わないって嘆いてて
ゲーセンの制服が妙に似合ってて笑えたな
黒ベストのいわゆる黒服スタイル
その後マイアミ深夜バイトにまた戻れてあの歌を作ったんだった
 
電車でよっぱらいに絡まれてとうとう我慢できなくて
殴ったら手を骨折しちゃって
ひとりで再現しながら
「どう思う?純ちゃんならどうした?」って
「そりゃ、殴る。そして、蹴る」
みんな去ればよかっただけだって俺が悪いって言うんだよって
いてーいてーってうるさいからじゃんって
 
なにかモメてるところに行ったら
スタッフの子に
「BeatlesのSlow Downいいよね?」
って聞かれて
「Slow DownはJAMのほうがかっこいい」
って言ったら食い気味に
「だよね!だよね!ほら!
 みんなBeatlesのほうがいいって言ってさ~」
「Beatlesは最高だけどSlow Downは絶対JAM」
「ほら!みろ!おまえら!」
って
 
嬉しそうといえばウィルコに初めてあったとき
共演が決まった時に電話出た途端に大興奮でわーーって
当日もリハの時ギター両手で奉るみたいに持って
すんごい上気した顔で一直線にやってきて
サインもらったって子供みたいに喜んでた
あなたこれから同じステージに立つんですよって思ったけど
「よかったね。嬉しいね」
って言ったら
「嬉し~よ~。もう俺死んでもいいよ~、嬉し~よ~~」
「まだブリローに会ってないよ」
「そうだった」
あの年にブリロー死んじゃったんじゃなかったかな
 
とても仲の良い友だちだったところから急転直下
わたしがバンドを分解させたみたいに誤解されたけど
もともとが誤解をときたいって思わない性格で
わたしを信じる人を信じるって思っているので
こちらから説明することもなく
そのまんまになって縁は切れた
 
どうやったらもっとカッコいいバンドになるかって
音楽性だけじゃなく衣装とか生き方とかいろんなこと
相談してくれて話したから
裏切られた気持ちだったんだろう
 
電話一本かけて
そんな訳ないでしょってひとこと言うだけで
よかったのかもしれないけど

千葉くんその後とても活躍してきたから

あれでよかったんだって思ってきた
 
今頃はブリローに、あの時と同じように
「あいむゆあふぁん」
って言ってるかな
 
いつかまたあえたら
今度は言おう
「一緒にバンドをよくしようとしてきた
 わたしを信じなさいよ
 ばーか」
って
 
千葉くん、またね
 
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JUDYにもらった
年末年始休みに観よう
この冬はいっぱい休みがあるんだ
 
JUDYへの荷物の不在表の宛名が
「●●(名字)やラン様」ってなってたらしく
ツボにはまって声だして涙ながして笑った
どこをどうやったら???
 
やラン!!
 
↓毎年、場所も開催者も書かれていないまま
 ポストに一枚入っていた不気味な「もち券」
今年は場所、日付、主催者が書かれていた
いや、行かないけど
あれはあれで面白かったな
 
もじゃ美は元気です。
 
ちいかわ
今日出てきたシーサーちゃん可愛かったね
「お師匠!」
って小さい鎧きて
(ポシェットの鎧さんが好きですが
 ラーメンの鎧さんは松岡さんだよね)
 
白桃ちゃん、長毛ミックスの子猫の特徴出てて
ほんと可愛いい
新しい上司はど天然
小さい頃のなっちゃんを思い出す
くるくるの毛の中からびょーんて長い毛が出てて
寸詰まりみたいな体形で
シャムミックスのノンノンもそうだったな
白ちびだんごみたいで
 
もうすぐビスのいないクリスマス
ビスのいない年越しだな
 
眼鏡かけ忘れちゃった