第187回臨時国会が召集されました(会期は11月30日までの63日間)。今国会の最大のテーマは、「地方の創生」と「女性の活躍」です。人口減少や超高齢化など、地方が直面する構造的な課題は想像以上に深刻です。地方の若者が夢や希望を持てるよう、地域活性化や人口減少克服に、不退転の決意で臨みたいと思います。

女性のチカラを最大限に活用できるかどうかは、これからの日本にとって重大な意味を持ってきます。なぜならば、すでに1995年をピークに生産年齢人口が減少し続けている中、女性は最大の潜在力だからです。GDP国内総生産の6割が個人消費。その6割のうち、8割を女性が握っているとも言われています。私の周りを見渡しても、男性よりも女性が元気であるのは疑いのない事実です。女性のチカラなくして地方創生はなしえません。

また、デジタルネットワークの活用は、あらゆる産業に新しい可能性をもたらせます。ICTを使った地域創生の好例として、過疎に苦しんでいた徳島県の山間部にある神山町は、全国屈指のICTインフラを武器に、企業のサテライトオフィス誘致に次々と成功しています。空いた古民家を改修したオフィスには多くのIT企業や芸術家が集い、若者世代の移住も増えています。「過疎」であることを逆手にとって、わずか2年で18社を誘致したというから驚きです。

これからは、既成概念にとらわれない新しい発想と実行力が成功の鍵となるでしょう。皆さんもご存じの通り、我らが地元のシンボル、高松丸亀町商店街も土地の所有と利用を分離することで見事な復活を遂げた商店街として全国的にも有名です。まわりを見渡せば、うどん以外にも香川県には全国に誇ることのできる地域資源や有為な人材は数多く存在します。それらの地域資源を最大限に活かし、具体的に「地元香川の創生」を実現させるためには、オール香川で取り組める態勢が必要です。その第一歩として、「香川創生懇談会」を創設します。産官学のパワーを結集し積極的かつ具体的に、まち・しごとを創生する方策に取組んで参ります。「香川創生懇談会」の活動は、今後様々な方法で公表させて頂きますので、皆さまからの忌憚のないご意見をお聞かせいただければ幸いです。