内閣の補充人事が決定した。マスコミが一斉に閣僚人事や東国原知事の閣僚就任、党三役の入れ替えなどを大きく報道していたので、どうしても「大山鳴動鼠一匹」的な印象は拭えない。しかし、冷静に考えれば、衆議院の任期満了まで残り70日余りしかないのに大幅な内閣改造は現実的ではない。マスコミが第4の権力と言われて久しいが、最近の報道のあり方を見ていると、国民に対する影響力やパブリックな存在としての責任感が欠如しているように感じる。政治の体たらくは素直に反省すべきだが、もう少し国民全体のモチベーションが上がるような報道姿勢があっても良いのではないか。現在の日本には、戦後の復興期のような分かりやすい国家的な大目標がないにしろ、政治権力を揶揄するだけでは寂し過ぎる。麻生内閣も安心・活力・責任を基軸にして成熟した国家の新しい目標を掲げて総選挙に臨もうとしている。数十日以内に総選挙で国民に信を問うことになるだけに、マスコミ報道のあり方も政局から政策へシフトすべきだ。

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