続けての投稿になるが(こういうのは勢いが必要だと思うので)、3回目は現在のリネージュⅡのシステムについて簡単に説明したいと思う。

 

17年という歴史の中、幾度となく行われた大型アップデートという名のシステムの大幅な改変(場合によっては改悪)を経た2021年現在のリネージュⅡはどうなっているのだろうか?

 

まず最大の変更点は自動狩りシステムの導入である。リネージュⅡにはマクロと呼ばれるシステムがあり、そのマクロに攻撃スキルやターゲット等を登録し、自動狩りのところに作成したマクロを置き、最後に自動狩りをオンすることで、後はキャラクターが設定したマクロに従って行動し、勝手に狩りをしてくれる。他の特徴としては、ドロップアイテムの自動取得やマナーモード(他のキャラが攻撃しているモンスターには攻撃しない)の設定もできるが、性能の高いシステムではないため、時折は様子を見る必要があるだろう(実際それでトラブルに発展したケースがあるため)。また職によってはマナーモードをオフにしている場合もある。

 

以前の自動狩りだとRTМ(リアル・トレード・マネー、ゲーム内の仮想通貨を現実のお金で売買する行為。殆どのゲームにて規約で禁止されている行為)目的の不正ツール使用として他のプレイヤーから忌み嫌われ、運営への通報対象になっていたが(運営に通報しても、テンプレ回答が返ってくるだけで、不正利用者が減った感覚はなかった)、現在は公式が正式に認めた行為なので、例えモニターの前にいなくてもペナルティーはない。またこのシステムによって、今までは苦痛でしかなかったレベルアップ作業から解放され、他の事が出来るようになった。

 

また有用なスキル(キャラクターを強化させるバッファスキル等)やアイテムは自動使用が可能なため、バッファであれば、強化スキルの効果が切れる前に新しくスキルが詠唱され、アイテムもアイテム使用欄に登録して自動使用をオンにすれば、効果が切れると勝手に使ってくれるようになった。

 

次に新規の育成が大幅に楽になった。現在、新規キャラクターなら1時間もあればレベル85になれるし、1日かければレベル100にも到達できる。リネージュⅡには転職というシステムがあり、以下のレベルに到達すれば上位職に転職が可能になる。

 

レベル20 1次転職

レベル40 2次転職

レベル76 3次転職

レベル85 覚醒

 

以前は転職の度に転職クエストと呼ばれるクエストが存在し、職によっては結構苦痛であったが、現在はどのキャラ・どの職を選んでも覚醒までは同じクエストを行い、画面に出てくる指示に従えば誰でも簡単にレベルアップと転職が出来る。以前は覚醒前の職にも様々なスキルがあったが、システムの改変によって殆ど削除され、覚醒のお試し版的なスキルのみになっている。

 

装備品についても2次転職が完了した時点で、一通りの装備品と消耗品が支給されるので、最初のうちはこういう部分に金をかける必要はない。

 

1時間前後で85に成長し、覚醒になった後だが、更に3つのクエストを完了させることでレベル100に到達し、ノーブレスという地位を入手できる。ノーブレススキルは戦争用のスキルが殆どなので、戦争をしない人にとっては、死亡しても強化魔法が消えないようにする「ブレッシング オブ ノーブレス」というスキルだけ認識すればいい。またレベル99から100になる際のクエスト場所の狩場だが、敵の攻撃や耐久等の難易度が上がるため、職によってはソロプレイが厳しい場合がある。この場合、血盟に入っていれば血盟員に助力を頼んだ方がいいだろう。

 

レベル100になると、エーレという一連のクエストが受けられるようになる。このエーレクエストはレベル別で受けられる6つのクエストから構成されており、以前はサブクエストをクリアしてメインクエストをクリアするといった面倒な手段を踏まなければならなかったが、現在では指定された狩場にいるモンスターを倒して指定個数のアイテムをゲットし、指定されたレベルに達すればクリアとなる。

 

またこのエーレ1次クエストをクリアすれば、職に合ったエーレ武器・防具セットが報酬として貰え、エーレ2次クエストをクリアすると1次クエストで貰った武器を強化するアイテムや各種装備品が貰える。一見すると大盤振る舞いのように思えるが、支給される武器・防具の性能はそこまで高くなく、レベル105以降のキャラクターや、高レベル狩場でのモンスター相手、選択した職によってはどうしても力不足になってしまう。一応公式で1900円支払えばこれより少し性能のいい武器・防具・装備品・消耗品セットが購入できるが、これにしても結局はレベルが上がってしまうと力不足になってしまう。またこれらのセットは一度開封してしまうと、別のキャラクターでは使えなくなるので注意が必要である。

 

また新規キャラクター作成後7日間はバイタリティゲージが消費されない状態になるので、頑張ってプレイすれば7日でレベル105に到達できるかもしれない(血盟に加入し、血盟員の協力を仰いだり、経験値が通常より多く獲得できるアイテムの使用が前提になる)。ついでに言えば、このゲームを本当に楽しみたいのであれば、最低でもレベルは107以上にしなければならない。また血盟に加入する必要があるのは、血盟には「クランアドベント」というスキルがあり、血盟レベルが高ければ高いほど、その恩恵(ステータスアップやバイタリティがある状態での取得経験値・SPの取得量アップ等)に預かれる。また血盟ミッションというクエストがあり、それを達成すればバイタリティ回復アイテムや高位スキル習得に必要なアイテム等を入手できる。血盟側にも血盟名声値が入り、これがなければ血盟レベルをアップさせられないので、いわゆるWin-Win状態になる。

 

用語解説

 

バイタリティゲージとは、ゲーム中のステータスで緑で表示される部分で、このゲージがあれば通常より多くの経験値とSP(スキルポイント、各種スキルを習得するのに必要なポイント)を得ることが出来るが、このゲージが0になると獲得経験値・SPの数値が大幅に低下。また敵から獲得できるアデナ(ゲーム内通貨)やアイテムのドロップ率や獲得量に影響が出る。これはパーティーや連合を組んだ場合、他のメンバーにも影響が出るため、ゲージのない人が大型ボスやレイドボス討伐に参加した時に、アイテム等でバイタリティゲージを回復させてほしいという要望が出される。バイタリティゲージは各村に滞在すれば、少しずつ(本当に僅か)回復し、毎日午前6時30分には1マス分(全部で4マス)回復、水曜日の定期メンテナンス明けには完全に回復する。またガチャや支給品からもバイタリティゲージを回復させたり、消費させないアイテムを入手することが出来る。

 

また育成に関係することだが、全ての職でイース系列(職の一つで、主にパーティーメンバーを強化するスキルを習得する)が使用するバッファスキル(補助魔法)が使用可能になった。自分限定という制約はあるが、最大でイースレベル99までのスキルを習得できる。自分はこれを見た時思わず「これ、イースいらなくね」と思ってしまったが、ここの運営が簡単にスキルを与える訳はなく、きちんとイース系列との差別化を図っている(しかも金という形で)。

 

自分専用(スキル名の頭にコモンが付く)のイーススキルの使用にはとにかくコストがかかるのである。まずイース系のスキル使用にはルーンストーンというアイテムが必要になり、まずポエム系がスキル一つにつき100個必要で、ポエム系は4つあるので合計400個、次にアンダンテ系はスキル一つにつき15個必要で、3つスキルがあるので合計で45個、レジスト系は一つにつき30個必要で、これも3つあるので合計90個、最後にハーモニー系のスキルは一つだが、スキル使用に250個必要になる。全てのイーススキルを使用すると、1回のバッファで合計785個のルーンストーンが必要になり、アデナに換算すると1回で36万1100アデナの経費が必要になる(ルーンストーンは各村の雑貨屋で販売されており、1個の価格は450アデナ。この金額はギラン城の村の雑貨屋にて購入(税率5%状態)した時の価格)。因みに本職のイースだとハーモニー系のスキル使用時のルーンストーン10個のみ。ただしイースドミネーターのみ各スキルの発動にルーンストーンが必要になる。これはイースドミネーターの補助魔法は血盟員全員にかかるという特徴があり、消費アイテム数は1人でも50人でも一緒になる。

 

第4回があるかどうかは知らないが、書く気があれば竜武器について書いてみたいと思う。あと書き忘れていたが、これはライブサービスの話なので、予めご了承いただきたい。