「日本会議」 日本最大の皇室翼賛右翼国粋主義団体で、極めて危険で悪質な存在です。 ご注意下さい。 | わたしの意見

「日本会議」 日本最大の皇室翼賛右翼国粋主義団体で、極めて危険で悪質な存在です。 ご注意下さい。

  
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1. 「日本会議」とは
                 
日本会議(名誉会長 元最高裁判所長官 三好達、 会長:外交評論家・杏林大学名誉教授 田久保忠衛副会長:東京大学名誉教授・評論家 小堀桂一朗、神社本庁総長 田中恆清ほかという日本最大の皇室翼賛右翼国粋主義団体が存在します。(役員詳細は ⇒ 「日本会議」の全役員名簿)

1997年5月30日に創設、歴代会長は、初代にワコール創業者塚本幸一、第2代に石川島播磨重工業会長稲葉興作、第3代に元最高裁判所長官 三好達 いずれも皇室崇拝思想を持つ頑迷な右派復古保守主義者です。
国会議員組織に「日本会議国会議員懇談会」、地方議員組織に「日本会議地方議員連盟」を持ち、全都道府県に活動拠点を置く。さらに「皇室の伝統を守る国民の会」などを設立し、同傾向の思想を持つ多数の団体との連携を深めています。
余談ですが、私は、たまたま初代会長塚本幸一創業したワコールの社員として勤務したことがあるので、彼の思想傾向はよく知っています。彼の思想を実現させる組織が「日本会議」であり、「日本会議」の前身の組織の育成に、彼は心血を注ぐあまりなりふり構わぬ行動に出ました。例えば、私も犠牲になりましたが、その組織の講演会に社員を強制動員して出席させるありさまです。ただ「日本会議」の会長職は自らの死により短期間で終えました。)

しかし、私はこの団体の思想や活動にはおぞましさすら覚え、非常に強い懸念を抱かざるを得ません。 断固として反対の立場をとります。
日本の将来を不幸にするその危険度・悪質性は、知らぬ間に増殖転移する悪性腫瘍(癌)そのものです。
     
加えて始末が悪いのは、会員や支援者が一定水準以上の社会的影響力を持つ政治家・知識人・文化人・評論家等であり、単純な右翼団体とは異なるということです。
    
なお関連して、本年4月12日の記事 「
日本最大の皇室翼賛右翼団体 「日本会議」 の不気味さに戦慄」 もご参照ください。
   

「日本会議」の公式ウェブサイトのホームページ(一部分)

          
2. 「日本会議」に電話取材するも、スタッフの無能さに呆れる
    
9月28日、この記事を書くに際し「日本会議の事務局に電話取材しました。 しかし応対に選ばれた鈴木某氏(ホームページ担当)はあまりに無能なのか、民間団体であることを盾に、回答不要と遮るのが精一杯の稚拙な対応に終始。 こちらの主張や指摘に、きちんと反論・弁明をしないと当方のそれらを認めたことになりますよとの再三の確認に対し、「しょうがないですねどうぞお好きなように」との趣旨の発言が同氏からも数回ありました。
その結果、ウェブサイト上の問題箇所(下記3.の緑色の文章)の記載内容は事実ではなく虚偽だと「日本会議」自身が認めたことになりました。
どうやら「日本会議」は、会員・支援者の世話や庶務・対外折衝を担う事務方スタッフは、優秀な人材が集まらないようです。
     
一方、「宮内庁」にも何度か電話取材したことがありますが、いずれも優秀なスタッフが誠実に対応してくれたため、深みのある有意義な意見交換ができました。⇒
天皇陵古墳について、宮内庁にきいてみた。」(本年2月25日のブログ記事)、「宮内庁に見解をきいてみた。 天皇の「万世一系」は真実か否か?」(本年3月7日のブログ記事)
     
3. 「日本会議」の目的と行動原理 皇室を中心とした国家形成を目指す

  
以下が「
日本会議」が目指すものであり、行動原理の根幹にある最も基本的な考え方です。(ウェブサイト中の「日本会議が目指すもの」より引用)

皇室を敬愛する国民の心は、千古の昔から変わることはありません。この皇室と国民の強い絆は、幾多の歴史の試練を乗り越え、また豊かな日本文化を生み出してきました。多様な価値の共存を認め、人間と自然との共生を実現してきたわが民族は、一方で伝統文化を尊重しながら海外文明を積極的に吸収、同化して活力ある国を創造してきました。
                                                                                   

125代という悠久の歴史を重ねられる連綿とした皇室のご存在は、世界に類例をみないわが国の誇るべき宝というべきでしょう。私たち日本人は、皇室を中心に同じ民族としての一体感をいだき国づくりにいそしんできました。
                                                                                      

しかし、戦後のわが国では、こうした美しい伝統を軽視する風潮が長くつづいたため、特に若い世代になればなるほど、その価値が認識されなくなっています。私たちは、皇室を中心に、同じ歴史、文化、伝統を共有しているという歴史認識こそが、「同じ日本人だ」という同胞感を育み、社会の安定を導き、ひいては国の力を大きくする原動力になると信じています。国際化が進み、社会が大きく変動しようとも、常に揺るがぬ誇り高い伝統ある国がらを、明日の日本に伝えていきたいと思います。私たちはそんな願いをもって、皇室を敬愛するさまざまな国民運動や伝統文化を大切にする事業を全国で取り組んでまいります。》
     
ところが、ここに述べられたことは、ことごとく事実に反するものです。例えば文中にある
 
①「
皇室を敬愛する国民の心は、千古の昔から変わることはありません。この皇室と国民の強い絆は、幾多の歴史の試練を乗り越え、また豊かな日本文化を生み出してきました。」
②「
私たち日本人は、皇室を中心に同じ民族としての一体感をいだき国づくりにいそしんできました。」
③「皇室
を中心に、同じ歴史、文化、伝統を共有しているという歴史認識こそが、同じ日本人だという同胞感を育み・・・・・・

 
これら①②③は果たして真実でしょうか?
                           
実はこうした考えは、皇室崇拝者や皇国史観信奉者にありがちな、荒唐無稽な妄想(彼らの頭の中にだけ存在する「お花畑」)に過ぎません。

日本会議は、夢想的な天皇信仰を行動原理とする、怪しげなカルト信仰集団というべきです。 その鳥肌の立つような薄気味悪さは、何にもたとえようがありません。「日本会議」ウェブサイトより「皇室の伝統を守ろう!日本武道館・一万名大会」https://www.nipponkaigi.org/activity/archives/997 
     
そして当然のごとく日本会議」は、靖国神社」とその付属施設である戦史博物館「遊就館」の主張や活動を支援します。

追記:
9月28日の電話取材で、この緑色の文章内容は事実ではなく虚偽であることを「日本会議」としても自ら認めるという事態となりました。(上記2.参照)

       

現天皇明仁 81 カルト信仰集団「日本会議」は、信仰の核に天皇たる明仁を置きます。
そして、こう主張します「初代神武天皇以来2675年125代にわたり途切れることなく男系で血筋を継いできた天皇は、日本の至宝として崇敬されるべきであり、日本は、その世界に類を見ない万世一系の天皇を中心とする神の国である」と。 しかしそれは荒唐無稽な妄想夢物語でしかないことは明らかです。 大多数の国民は、表向きは別として「心底本音のレベルでは」凡庸な人間でしかない天皇明仁に対して崇敬の念など持っていません。それが現実です。

  
2015年新年にあたり宮内庁が公表した天皇明仁一家の集合写真(眞子は海外留学中のため不在)
彼らに対して、心の奥底の核の部分で敬愛の念を抱いている国民は皆無に等しいことを、「日本会議」は分かっていないのか、分かっていても国民から敬愛されていると強引に決めつけ、皇室礼賛活動を行なっているのでしょう。
この天皇一家を「大切にお守り申し上げる」のが「日本会議」の最重要使命だそうです。

皇室\天皇一家20150101

                   
4. 政治への強い介入 安倍内閣の大臣 8割近くが「日本会議」信者
  
この怪しげなカルト信仰集団が、政治の世界を徐々にではあるものの着実に侵略しつつあります。
一例を挙げれば、「
日本会議」の政界侵攻への橋頭堡として「日本会議国会議員懇談会」があり、会長:平沼赳夫、 会長代行:額賀福志郎、 副会長:安倍晋三石破茂小池百合子ほか、 幹事長:下村博文といった具合です。そして290人近い国会議員が参加しています

さらに例を挙げれば、下記の通り現在の第3次安倍内閣20名の閣僚中、15名の閣僚が「日本会議」に入会し信者となっています。
1.安倍晋三総理 2.麻生太郎副総理・財務相 3.高市早苗総務相 4.岸田文雄外相 5.下村博文文科相 6.塩崎恭久厚労相 7.望月義夫環境相 8.中谷元防衛相 9.菅義偉官房長官 10.竹下亘復興相 11.山谷えり子公安委員長 12.山口俊一沖縄・北方相 13.甘利明経済再生相 14.有村治子女性活躍相 15.石破茂地方創生相
既に「
日本会議」は、時の政権にがっちりと食い込んでいるのです。
       
なお、入会していないのは、上川陽子法務相 太田昭宏国土交通相 林芳正農林水産相 宮澤洋一経済産業相の4閣僚のみ。遠藤利明オリンピック担当相は不明。
      
このように
首相多くの閣僚、国会議員
この「日本会議」と深い関係にあり、これでは与党自民党と安倍政権自体
がその強い影響に置かれ、日本の政治が「日本会議」によって牛耳られてしまう怖れがあります。
日本会議のようなカルト信仰集団が、公権力に食い込みそれを味方につけてしまうと、全く手に負えない危険な状況に日本を追い込みます。 その点では公権力に敵対したオウム真理教の方がまだましだったとさえ言えるでしょう。
     
さらに「
日本会議」は、政治家だけでなく、評論家、学者、マスコミ関係者とも互いに影響を与え合う親密な関係にあります



こうした点を考えれば、日本会議問題は、安保法制や原発をもはるかに凌ぐ大きな政治問題です。(あまり目立たない動きだけに、余計に危険です。)
        
下の写真は、講談社の写真週刊誌「フライデー」の記事より引用させていただきました。

            

下の写真は、集英社「週刊プレイボーイ」の特別取材記事より引用させていただきました。

             

 5. 「日本会議」がもたらす将来への危険性 戦前の国家体制への回帰
  
こうした「
日本会議」が政治への影響力を増し続けると、いつしか憲法や政治体制が、戦前と同様なものに復古し、「不敬罪」や「治安維持法」が再制定され、言論表現の自由や思想信条の自由が大きく制限される事態になりかねません。(そうなったら、私のこのような記事も書けなくなります。)
     
そして再び天皇が神輿(みこし)に担ぎ上げられ、天皇への忠誠が強制され、その命令には絶対服従という形で強権的な政治が行なわれる危険性があります。つまり戦前の天皇を頂点にした国家体制「大日本帝国」への回帰です。
明仁や徳仁、文仁は、「担ぐ神輿は軽くてパーがいい」(小沢一郎が首相選出に際して述べた名言)にピッタリのはまり役だけに、余計にリスクが高いと言えます。
そして再び「大東亜共栄圏」の実現という見果てぬ夢に向かって、無謀な国家運営を教唆・翼賛する可能性があります。

日本会議」の会員や支援者の中には、あからさまに旧憲法(大日本帝国憲法・明治憲法)への回帰を主張する輩が大勢います。
またジェンダーフリーには絶対反対の立場であり、戦前の家族制度・教育制度の復古を狙っています。
彼らの主張を表すキーワードは、皇室中心主義、靖国神社、国家主義、時代錯誤(アナクロニズム)なのです。

      
愛する日本を将来不幸にしないためには、みなさんはまずは「
日本会議」の存在を知り、その実態と危険性・悪質性を十分理解していただくことが重要です。
彼らは、皇室奉祝行事や各種講演会・勉強会・書籍・人的ネットワーク等を活用し、極めて巧妙に勢力拡大のためにそそのかしを行ないます。
   
この「日本会議の勧誘の悪辣さは並大抵ではありません。皆さんの身近にも忍び寄って来ますので十分ご注意ください。特に企業トップからの「命令」として、社員が会合や講演会、選挙活動に強制的に動員させられるケースも多いようです。(1.で記したように、私自身その経験があります。)

      
もし
日本会議が、「日本は千古の昔から常に国民は皇室への敬愛の念に満ちていた」などと虚偽の話をすることによって、入会勧誘や寄付金集めをしたなら、それはもはや詐欺であり犯罪です。 また会社の「業務命令」の形をとって社員に活動を強要するのも、もちろん重大な犯罪行為です。
そうした動きには徹底的に抵抗し、絶対に勧誘やそそのかし、強要に乗らないよう十分用心して下さい。
             
追記(9月28日):
「日本会議」が主催する「竹田恒泰講演会」。  この手の勧誘やそそのかしには十分気をつけて下さい。 明治天皇の玄孫(やしゃご=孫の孫)が売りでマスコミにも頻出の竹田恒泰は、「日本会議」のプロパガンダ要員としては打ってつけの人物のようです。
私も彼の講演を聴いたことがありますが、ひたすら日本にとっての皇室の重要性を喋りまくり、確かに口のうまさは天下一品、詐欺師をも上回るでしょう。 ただし、話す内容のペテン度や非論理性も超弩級です。
経済学者で評論家の池田信夫氏からは、「竹田恒泰は頭がおかしいというより、単なるバカ、マスコミが相手にするのはやめるべき。」と評される始末。私も同意です。

                                       
6. 今後解明すべき課題
  

以上は「日本会議」の「思想と人とその影響」に関してのものですが、今後は当然「カネの流れ」の闇にも光を当てる必要があります。
追記(10月1日):
また、これほど大きな問題であるにもかかわらず、テレビ・大新聞などメジャーなマスメディアが及び腰になり「日本会議」のことを取り上げないのは、「日本会議」が何らかの不当な圧力で抑え込んでいることが原因なのは確実です。
調査の上、いずれこのブログで公表できるようにしたいと考えています。


追記(12月4日)なお、この記事の続編を11月2日にアップしていますのでそちらもご覧ください。「「日本会議」の悪事:天皇中心の国家統治体制(戦前の国体)の復活を狙う悪らつなカルト集団のたくらみ」⇒
ameblo.jp/hirai-h/entry-12090990077.html

          

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相変わらず、私(平井宏明・日本再生投資(株)代表取締役社長)になりすまし、ネット上のあちらこちら(例えば右翼・保守系ブログや政治家・芸能人等の有名人のブログ・Twitter)に、私の名でくだらない愚劣な書き込みをするケースが多数発生しています。 私に無関係な、嫌がらせ、悪ふざけ、他人を騙る虚偽発言、茶化し、暴言、脅迫など悪質なコメントが多数ばらまかれています。
            
また、私が他の多くのブログやサイト等で、いわゆる「荒らし」を行なっているとか、多数のハンドルネームを使い回して嫌がらせの書き込みをしているなどの虚偽の情報が流されたりもしています。
            
私が政治経済社会問題に関してネット上でやり取りがあったのは、竹田恒泰氏とその支援者1名、百田尚樹氏、櫻井よしこ氏、田母神俊雄氏(2014年4月17日分まで。それ以降の書き込みは私の名を騙る偽者です。)、津川雅彦氏(2014年3月25日分まで。)、大日本皇國氏、衆議院議員長尾敬氏の8名のサイトおよび「BLOGOS」,「NEWS PICKS」,「iRONNA」,「THE HUFFINGTON POST 」,「アゴラ言論プラットフォーム」というオピニオン投稿・議論サイトに限られます。 これら以外のサイトには一切関係していませんのでご注意ください。