皇国史観の持ち主や天皇崇拝主義者、頭は大丈夫か | わたしの意見

皇国史観の持ち主や天皇崇拝主義者、頭は大丈夫か


神武天皇(想像絵図):   古事記・日本書紀の神話伝説によると、他豪族を武力制圧し紀元前660年(縄文時代晩期?)日本建国の王として初代天皇に即位したとのこと。
\皇室\神武天皇6.

 

現天皇明仁 80歳(1933.12.23.- ): 古事記・日本書紀等の伝承によれば、初代神武天皇の血を引く125代目の天皇ということになるらしい。 しかし彼自身、2600年以上も前の神武天皇の存在や、まして自分がその遺伝子を継承しているなどという馬鹿げたことを、本音では信じているはずもありません。(立場上、本心に反してそれを言わざるを得ない場面はあるかもしれませんが。)


  
現天皇明仁の次男文仁の次女佳子 19歳(1994.12.29.- ): 8月末、本人の希望で学習院大学を中退し、国際基督教大学(ICU)をAO受験、合格し来年4月に入学することに。 もうこの世代になると、完全に現代っ子で、古事記・日本書紀の神話や神武天皇の血筋云々なんかどうでもよく、全く信じている気配も関心もないようです。

  
先日、天皇崇拝主義者や皇国史観に取りつかれた人たちと、メールや電話でやり取りする機会がありました。 そこで、彼らが共通して持っている認識を改めて確認できました。
        
天皇への絶対的な崇敬の念を抱いているのは当然として、それに加えて、 日本は、2674年前(紀元前660年)に初代天皇神武が建国し、その血筋(皇統)が万世一系 125代 男系のみで、現在の天皇まで継承されている。 日本は世界唯一最古の天皇を中心とする神の国。 もし皇室がなくなれば、この国は日本でなくなる。皇統は絶対に絶やしてはならないと、荒唐無稽なことを彼らは何の疑いもなく信じ、そこに絶大な価値を見出しているのです。
         
ところが、今や当の天皇明仁ですら、そんなアホな不合理・非科学的なことは信じていません。 まして戦後生まれの徳仁や文仁、眞子、佳子、愛子、悠仁ともなれば、到底受け入れるはずもありません。
さらに
日本史上、一般民衆の大多数が自発的に天皇・皇室を敬愛したことなど、実は一度もなかったのです。
皇国史観の持ち主や天皇崇拝主義者、頭は大丈夫か。

    
戦前戦中の国家的天皇崇拝政策の影響を引きずったまま、古事記・日本書紀に過度に囚われ、江戸時代初期 山鹿素行が著わした『中朝事実』などの尊王国粋思想に心酔した結果としか思えません。
               
要するに彼らは、自分で勝手に美化した「天皇の国、日本」を夢想し、その快感に自ら酔い耽っているだけなのです。
     
同じ構図は、1936年の二・二六事件に現れています。 天皇親政を求めて武装決起した青年将校らの陶酔した熱い心情に対し、当の天皇裕仁は極めて冷静沈着理性的な態度で臨み、冷淡ですらありました。
    
天皇崇拝主義の軍人たちが起こしたこの二・二六事件を契機として、それ以降軍部の独断専行に歯止めがかからなくなりました。
結果、他国からの挑発にも乗り無謀な戦争に突き進んで、国家滅亡の淵まで追いやられました。
天皇崇拝や皇国史観の盲信には、そういう危険性があることを教訓として知るべきです。

           

天皇をこの上なく崇拝する人々。 天皇の誕生日(戦前はその日を「天長節」と呼びました)を祝って集まり、気勢を上げているようです。 この人たちの頭の中はいったいどうなっているのでしょうか。 理解できません。

 

(敬称略)

©
2014 HIRAI HIROAKI 無断転載禁止

  



 

※ ご注意! 私の「なりすまし」など、ネット上の悪質な行為にご注意ください

相変わらず、私(平井宏明・日本再生投資(株)代表取締役社長)になりすまし、ネット上のあちらこちら(例えば右翼・保守系ブログやコメント非承認制の有名人のブログなど)に、くだらない愚劣な書き込みをするケースが多数発生しています。 私に無関係な、嫌がらせ、悪ふざけ、他人を騙る虚偽発言、茶化し、暴言、脅迫など悪質なコメントが多数ばらまかれています。

また、私が他の多くのブログやサイト等で、いわゆる「荒らし」を行なっているとか、多数のハンドルネームを使い回して嫌がらせの書き込みをしているなどの虚偽の情報が流されたりもしています。

私がネット上でやり取りがあったのは、竹田恒泰氏とその支援者1名、百田尚樹氏、櫻井よしこ氏、田母神俊雄氏(本年4月17日分まで)、津川雅彦氏(本年3月25日分まで)、大日本皇國氏、地元前国会議員の8名のサイトおよび「BLOGOS」というオピニオン投稿・議論サイトだけに限られます。 これら以外のサイトには一切関係していませんのでご注意ください。