政治とカネの問題 過剰な正義感や過剰な庶民感覚は危険
もうこれ以上 「政治とカネの問題」で、国政に必要な時間を空費するのはやめてもらいたいと思います。
過剰な正義感や過剰な庶民感覚ほど、危険で迷惑なものはありません。
べつに小沢氏の肩を持つわけではありませんが、同氏のカネの問題など、天下国家の観点からは、どうでもいい小さな話です。 はっきり言って、4億円ぐらいのことでガタガタ言うべきではありません。 極端にバランスを欠いています。
今回の件はまるで、道に落ちている1円玉を、いちいち馬鹿正直に警察署に届け出て、調書を作らせ煩雑な手続きを強いるようなものです。 (そんなもの何もせず通り過ぎるか、拾いたければ自分の財布に入れれば済む話)
政治に庶民感覚を持ち込み過ぎると、国政を誤らせることになります。 かつて、ロッキード事件でどれほど国政が滞り、無駄に労力を費やしたことでしょうか。
小沢問題より、深刻な不況に苦しむ中小企業の問題の方が、はるかに重大です。 毎年3万人もの自殺者を出す遠因ともなっているデフレ不況を克服することこそ、最優先で取り組むべき政治課題でしょう。
「政治とカネの問題」にかまけることなく、緊急経済対策を含む補正予算を一刻も早く成立させ実施することを強く望みます。
© 2010 HIRAI HIROAKI