性転換手術をして体も名前も戸籍も女子になって早10数年のアタシですが、女として生活してみてわかったことがあります。
それは、心がとても落ち着くと言うこと。
どう言うことかと言うと、性同一性障害の方は心の性と体の性が一致しないので、常に違和感抱えたまま生活していますよね。
アタシもそうでした。
女性ホルモンでおっぱいが膨らみ、JKとして学校へ通うくらい女の子に近付いても、股間には凸があるおかげで毎日が不安なんですよね。
その不安はタックして隠しても、消えることはありません。
仮に凸の存在を忘れて不安が消えたとしても、それは一時的なもの。
病院とかで本名を呼ばれたり、公的な書類に本名を書かなきゃならなかったりすると、男である現実が蘇ってヘコむんです。
しかし性転換手術で股間は凸→凹になり、戸籍の名前と性別を変更して、アタシは法的に女になりました。
それからは公的な書類にも堂々と女性名を記載してますし、性別欄も女に○をつけられます。
それにお風呂やトイレでもう凸を目にすることもないですし、温泉に行けば普通に女湯に入る。
こんな感じで女としての生活を送るうちに、気づけば心の中にいつもあったモヤモヤが、消えていることに気づいたんです。
心の性と体の性が一致するって、こう言う感じなんですね!
性別のことが微塵も頭に浮かばずに生活できるってことが、こんなに楽だとは!!
そんな生活になって、ホント性同一性障害って無情なんだなって実感しました。
性転換手術しても完全に女性になれる訳でもないですし、また性転換手術した人全てが満足しているとは限りませんが、少なくともアタシは大正解でした。
こんなに穏やかに暮らせるんですからね!