昨日、久保田さんの初著書『官僚に学ぶ仕事術』の出版記念パーティに参加してきました。
45人がMAXのはずだったのに、参加者は48人。大盛況だったようです。


ミニセミナーでは、本を書くに至った経緯や本に書ききれなかったことなどを話されていました。

編集者のかたとの意見の食い違い(?)も面白かったですw


セミナーの後、編集者のかたと少しお話しさせていただきました。

100冊以上を世に送り出してきた大ベテランのかたです。

「久保田さんは稀に見るいい書き手です」とおっしゃっていました。


曰く、売れない本を書く人は、エゴが強いと。

自分の書くものが面白いと過信して、編集者の言うことを聞かない人もいるそうです。

自分の書きたいものを書いて読者がついてくれば、世の中に編集者はいらないわけですよね(笑)

タイトルや章立て、盛り込む内容に、久保田さんの当初想定していなかったものが多く含まれる、というのも納得できました。


ただ、久保田さんは読み手のことを考えられるところが素晴らしいのだそうです。

それも、ただ考えるだけじゃない。とことん考える。


「自分が書くことを読みたいと思ってくれる人が本当にいるのか」「こんなことを書いて面白いと思ってもらえるのか」「世の中に必要とされているのか」


執筆中、そのようなことをかなり考えられたようです。


私自身、本を読んでいて、読者に寄り添う視点をかなり感じました。

しかし、それは私が久保田さんと面識があるからだと思っていたのです。

だからこそ、書評の第一声に「久保田さんと面識があるという立場からの感想です。」ということを述べました。

どうやら、私が感じたのは感覚的なものではなく、戦略的に意図された「寄り添い」だったのですね。


編集者の仕事って偉大だな、と思った瞬間でした。

二冊目も楽しみにしています!



そういえば、その編集者のかたがこうおっしゃっていました。


「読み物の章立ては研究論文とは違うんです。面白くなきゃいけない。そこをまずはわかってもらわないと。」


うーん…研究論文も論理的で且つ面白いといいんだがなぁ(笑)