朝5:00起床、6:30出発で

 

山梨県は「笛吹市」へと市議会および杉本市長とともに行政視察へ行ってまいりました!!

 

 

というのも、牧之原市を含む大井川流域8市2町の目下最大の懸案事項といえば、何と言っても

 

【リニア静岡工区における水資源および環境への影響】!!

 

そこで、実際に「リニア実験線による水枯れ」問題が起きた笛吹市へと伺い、お話を聞いてきたというワケです。

 

 

ですが、まず前提として

 

笛吹市長のご挨拶冒頭にあった『私どもはJR東海さんと良好な関係を築いている』というご発言や、また、

 

笛吹市議会内に設置されている「リニア対策特別委員会」の設置目的

 

1,リニア(実験線含む)の利活用

2,環境の影響について

3,リニア新幹線構想の早期実現

 

からわかるように、笛吹市さんではリニアに対しおおむね前向き、若しくは好意的に捉えているというコトがあります。

 

我々、大井川流域市町が持つリニア静岡工区やリニア事業そのものへの懐疑的な想いとは乖離しているという面は否めません。

 

しかしながら《河川2系統、井戸8地区10か所》に及ぶ水枯れとその事後対応、また流域住民の状況等をご説明いただけたのは大いに参考になりました。

 

中でも笛吹市副市長の

 

「工事地点から1キロ程度の場所で起こった水枯れに対しては、因果関係が判明せずとも補償いただくなど過剰(厚意的)な対応をして貰った」

 

 

「とは言え今後、もっと離れた地点で同様のコトが数十年後にあったトキに、工事に起因したものとみなされるのかどうか、果たして…」

 

といったお話が印象的でした。まことに失礼ながら「問題の先送り」や「将来の懸念に目をつぶっているのではないか」という感じにも個人的には受け取れました。

 

お話を伺った後には、実際に水枯れがあった箇所に現地視察をさせていただきました。

 

 

 

トンネル工事によって枯れた川へと戻される湧水が、勢いよく流れ出ているのが動画でもご覧いただけると思います。(結構な量ですよね!)

 

 

 

 

午後は『山梨県立リニア見学センター どきどきリニア館』を見学。

 

 

断っておきますが、リニア中央新幹線実験車両が走行しているのをみて「肯定派」あるいは「容認派」になったというコトは一切ないので、そのあたりはご理解を!

 

 

 

 

他の方はどうかわかりませんが、むしろワタシとしては、たとえ今後、有識者会議やその他、公式な見解としてよしんば「静岡県における水資源、自然環境への影響はごく軽微なものである」とされても、

 

リニア中央新幹線計画そのものに反対の立場です。

 

というのも、やはり他にも「発車時における瞬間的大電力需要」や「社会構造の変化により事業の採算性が確保できず公的資金が投入される可能性」など

 

まだまだ懸念は尽きないからです。

 

3階建ての『見学センターどきどきリニア館』の展示の中に、

 

【7千万人の大交流リニア都市圏のイメージ図】

 

 

というモノがありました。

 

画像を見ていただければおわかりのように、『リニア実現後』は我が静岡県の存在感はますます希薄になってしまいます。

 

どんなコトにも往々にしてメリット、デメリットはあるものです。

 

だからこそ、反対もあれば賛成もある。

 

そして今回、大いに期待を寄せている方々の雰囲気というものを肌で感じてきました。

 

一方で、奇しくも「他府県はともかく、やはり静岡にとってはデメリットでしかない」というコトが、今日の行政視察でより明らかになってしまったなと感じた1日でした。