こんなコト、書くのも嫌なのでほっておいたのですが、一部で話題?になっているみたいなので、少しご説明。

この6月に牧之原市および牧之原市議会でも「期末手当」が支給されます。

 

これは、市職員はモチロンのコト、市長、副市長、教育長の3役および市議会議員全員にも支給割合により計算され支払われるモノです。

この6月の期末手当について、とある議員から「1人につき10万円の特別定額給付金が支給される。公務員である我々は一般にお勤めされている方と違い、所得に影響がないのにも関わらず1律10万円の支給だ。ただ議員は公職選挙法により寄付行為ができない為、期末手当より10万円を減額したらどうであろうか」という趣旨の提案がありました。(あくまで意訳したため、発言を一字一句正しく載せてはいません。まだ議事録ができあがっていないので)
 

なるほど、代表者たる議員の発言は、たとえそれがたった1名のみの提案であっても即座に却下、除外されるものではありません。議論に足る提案であれば、その都度協議をするのが合議体の正しいあり方です。そして、今回の提案は充分に傾聴するに値するモノでありました。

結果、「特別定額給付金と同額相当の期末手当減額について」は、議会運営委員会にて一旦、協議をし、そののちに再び議員全員に方向性を示して欲しいというカタチになりました。

そして議会運営委員会で協議をした結果、「特別定額給付金と期末手当の減額とは、そもそも問題を切り離して考えるべきである。特別定額給付金があろうとなかろうと、手当等を減じるべき理由がある時には、身を切る覚悟を示すべきで、給付金があるから減じる、もしなかったとしたら身を切らないという論理はおかしい。まだまだコロナ禍による市の財政への影響の全容が見えない中で、早々と《減じるための条例改正を経て、支給日までに間に合わせるため、事務処理手続きを急がせる》よりも、今回の6月期は一旦、見合わせて例えば12月にあらためて検討してはどうか。」という結論になりました。


ワタシも議会運営委員会のメンバーなので、上記の結論にはワタシ個人の意向もしっかりと汲みこまれています。

その上で、協議の場ではあえて言わなかったのですが、ワタシには「この10万貰って、10万減らす」コトには、なかなか市民皆さんのご理解を得られない部分もあるのではないか?という危惧もありました。

その理由はこうです。

 

もし実際に減額されたとして、ワタシが1市民の立場にあったなら

 

「期末手当10万円減らしましたぁー言うても、特別定額給付金の10万円は貰うてんのやろ?したら総額はなーんも変わってへんやんけ!それを偉そうに身を切ったなんぞ、ただのいちびりなパフォーマンスとちゃうんか!? なんやいっつも仕事してんのか?してへんのか?よーわからんコトばっかしくさっとんのに、こんなトキばっか息巻いて、ええかっこしいしてからホンマにぃ!そんなん減額せなんだより余計に胸糞悪うなるわ!」

 

と思うワケです。(パチモンの関西弁なのは、雰囲気を出すためだけですw)

それならば、やってる感を出す(そして、やってない感を消す)パフォーマンスで市民の反感を買うよりも、たとえ12月期では報道機関は旬を過ぎているため一切取り上げてくれない可能性が高くとも『人知れず』そっと減額して、よしんば少額であったとしても、なにか市の事業の助けになる方が余程「実利」があると思いました。



元々、報酬や手当を減じるコトへの賛否もあろうかと思います。

かつて榛原総合病院が危機的状況に陥った際に、市3役、議員はもとより市職員全員が所得を減じていた期間があります。そのコトをもってパフォーマンスだと感じた方はあまりいらっしゃらなかったのではないでしょうか?

 

あの問題には、その他色々と深いワケもありますから、ご意見もさまざまだったのも事実ですが、市役所が一丸となってこの危機を乗り越えようとしている気概を感じられた方も多かったと思います。

 

そういった諸々のコトを考慮した中で

 

【今回は見合わせるが、しかるべきタイミングでまた検討しましょう】

 

ということになったのです。

 

が、減額を提案された議員は、恣意的ではないにしろ「見合わせるコトや今後も検討する」と決めたコトには触れずに、一部のみを切り取って発信されました。無論、発信されているコトは嘘偽りない事実ですから問題ありませんが、言葉が不足しているように感じられ、その発信自体が「パフォーマンス」に思えてしまいます。勿論、「思えてしまう」というのは、私の主観であり、推測なため「事実」ではありません。(その方の普段からの熱心な仕事ぶりを思えば、パフォーマンスではないのかもしれませんが…。どうしても今やりたいとする意味がいまいちわかりませんでした)

ま、全ては『議事録』の中にこそ真実があります!

あっと…。

そういえば、その議員は途中から、マイクをオンにして喋るのを頑なに拒んでいました。何度促されても決して自らマイクを入れるコトはなかったです(隣の議員がたまらず、手を伸ばしマイクをオンにすると、即座に消したくらいです)。

 

録音されたくない、議事録に掲載されたくない何らかの思いがあったのでしょうが、全くの前代未聞です。

会議での発言中に、再三の注意にも関わらずマイクを入れないなんて…。

 

以上、本当にくだらなすぎる件なので、書くのもうっとおしいぐらいなのですが、「説明が不足していたとしても発信された方がいる」以上、そのコトのみを持って「真実の全て」と解されるのはいささか心外なため、あえて書いてみたワケです。

別段、その方に対し、苦情や抗議をするつもりもありません。
「事実」である以上、「嘘は書いていない」以上、議会内でのやり取りを発信するコト自体は是非とも推奨されるべきコトですから!(その方の政治信条についても、似たようなスタンスのモノも多いです)

 

なので、ワタシも「事実」を書きました。

勿論、誤解を受けやすい投稿の際には、細心の注意を払い『私見』だったり『私個人の考え』、『推測』と記すコトにより、読んでくださる方に【事実と個人的主張】の違いがはっきりと分かるような書き方に努めたいと思います。

最後に…。

 

私個人としては、期末手当を減じるよりも「議会議員にしか為しえない仕事」をまず先にするべきだと考えています。それでも足りない場合、身を切りましょう。そらそうです。確かに我々公務にある者の収入は減ってませんからね。財政がひっ迫していれば一番、手を入れやすい部分でもあります。

 

ワタシの理想は

 

「よくやってくれた!このまちにヒラグチがいてくれて本当に良かった。その働きに対し、安い報酬で本当にスマンな!」

 

であり、他のまちの方から

 

「アンタらのまちにおるヒラグチってホンマに羨ましいわー!あんなんウチとこまちにも欲しいわ!なぁ、くれへん!?」

と言われるコトです。いつも24時間365日、心の底から強く願っているワケではありませんが、3%くらいは本気です(笑)

何やら俗人的な、承認欲求のカタマリですねぇ~(苦笑)