いま子どもたちの間で大人気の曲があります。

 

米津玄師(よねづけんし)さんが書いた2020年応援ソング『パプリカ』!

 

今月行われたお祭りの地踊りで、子どもも大人も輪になって踊っていましたし、これからの季節も「運動会」や「お祭り」等できっとたくさん観る機会、聴く機会があると思います♪

 

米津玄師さんと言ったら、当代きってのメロディーメーカー!

 

というか「名曲しか書けない」「傑作しか創れない」というまさにバケモノです!!(連邦のモビルスーツ並み)

 

紅白に出場した際にも歌った「Lemon」のMVは、YouTubeで4億5千万回以上も視聴されていますしね!

 

そんなバケモノ・・・もとい天才の書いたこの「パプリカ」にも、とても美しい言葉が随所に散りばめられています。

 

特に最後の『♪~かかと弾ませ この指とまれ』

 

というフレーズ。これ聴いたトキ《やられた、そうきたか感》に軽く嫉妬しました・・・。

 

普通、日本語としては、「かかと」は弾ませません。

 

「息を弾ませ」とか「心弾ませ」は言いますが、日本中にあるどの辞書を見ても「かかと」のあとに付く動詞(5行活用)として「はずむ」は記述されていないハズです。

 

あくまでも「文学的」表現。いえ音楽に伴う歌詞ですから「芸術的」表現ですね。

 

だからテストで書いたら、当然バツを貰っちゃいます。

 

でも、まるで「情景」が目に浮かぶようじゃないですか!? 子どもたちが飛んだり跳ねたり、スキップしたりして「この指と~まれ!」ってやってる風景が・・・。

 

なんでこんな言葉を思いつくのか?? なんでこの言葉を躊躇なく充てられるのか?? 天賦の才を持つ者でしか、書けないフレーズだと思いました。

 

メロディに乗せる言葉には、符割りなど「制約」があります。その中で極限にまで削ぎ落とした《言の葉》で歌世界を表現していく。

 

サザンオールスターズの桑田佳祐さんは「TSUNAMI」という曲の中で

 

『♪~止めど流る清か水よ(とめどながる さやかみずよ)』

 

と歌いました。

 

またユーミンこと松任谷由実さんは「春よ来い」で

 

『♪~淡き光立つ 俄雨(あわきひかりたつ にわかあめ)』

 

と情緒豊かに刹那を切り取りました。

 

どちらも本当に美しい日本語だと思います!

 

ただの1字も無駄にしない、まさに天才の所業です。

 

ワタシの子どもたちへの読書活動も、こういった美しい言葉に対する感度を高めて欲しいという想いからきています。(モチロン、国語力や文章読解力を養って欲しい、思いやりや温かい心を育んで欲しい、というのもありますよ!)

 

とここまでは前フリ。

 

初の外交としてNYを訪れておられる小泉進次郎環境大臣が、国連の環境関連のイベントの演説前に記者会見で

 

「気候変動のような大きな問題は楽しく、かっこ良く、セクシーであるべきだ」

 

と仰られたそうです。

 

・・・・。

 

言葉を武器にしている政治家は、どんなトキでも聴衆に「刺さるフレーズ」を模索しているものだと思います。

 

あえて好意的に読み解こうと思えば、「環境問題に取り組むのってカッコいいよ、楽しいよ!とそういうスタンスで、多様な方々を巻き込んでいく必要性を説いた」という風に受け止められます。

 

ですが「セクシー」はどこにかかってくるのか? イマイチわかりません・・・。

 

与党きっての演説巧者と呼ばれる小泉大臣ですが、この記者会見に関して言えば、ちょっと言葉の選択が美しくないかなぁ~と思いました。

 

まぁ政治家は結果が全て。このあと日本が環境に対して大きな功績を為せば、「やっぱり日本ってセクシーね!」となるのかも知れません・・・ね。

 

世界は美しい言葉で溢れている。言葉はチカラ。

 

キング牧師のように、やがて私も歴史に残る「名演説」をできる日がくるのでしょうか?? いや私じゃなくてもいいな・・・。

 

牧之原で育った子どもたちの中から、世界に響く「平和と自由」そして「かけがえのない地球」を、高らかに宣言してくれる子が出てきてくれると嬉しい!

 

そのためには、何をおいても「教育」にこそ重点を。

 

 

 

※写真は「ぱしふぃっくびいなす号」御前崎初寄港のインスタグラムコンテストの賞品です♪ 田沼300年祭もインスタグラムコンテストやった方がいいかもね♡