さて。

 

「あえて」のコトを書きます・・・。

 

新しき御世《令和》が、もう間近に迫っています。

 

その記念すべき改元初日、令和元年5月1日は【大安吉日】だそうで、

 

わが牧之原市では、この日限定のちょっとした婚姻イベントを開催予定です!

 

 

・・・。

 

えっと。

 

うん・・・。

 

はい、ワタシのfacebookステータスが、いつまでたっても「婚約中」のままなコトに気づいてらっしゃる方も多いのではないでしょうか。

 

かれこれお付き合いが始まって、はや2年以上が経ちました。

 

2年前の「田沼意次マラソン大会」当日に応援に駆けつけてくれたのが、彼女にとっての初マキノハラ・・・。

 

以来、ほぼ毎週末ごとに静岡市の自宅から、わが家にきているといった週末婚状態が続いております。

 

別に、独身が名残惜しいとかではないんです。親御さんが反対しているとかでも・・・。

 

ただただ経済的(近隣での就労)な理由が全て。

 

よく『1人扶持より2人扶持』『1馬力より2馬力』と言います。勿論、私たちも共働きで頑張るつもりです・・・。

 

幸いにして現在の彼女は、比較的恵まれた待遇で働けています。

 

ですが、詳しいコトは書けないため端折ってしまいますが、牧之原市に嫁いでくるとなると、そのまま仕事を続けるのが困難であるコトがわかりました。(無論、雇用主は「最大限の配慮」を提示してくれております)

 

これは正直、2人にとって誤算でした・・・。私の仕事は良くも悪くも「言わば固定給」です。一方、彼女の職場は福利厚生もしっかりしており、何より出産・育児に関して理解があって、制度的にもしっかりしていたのです。

 

ここで『2人扶持・2馬力』に暗雲が立ち込めました。

 

そこで多少なりとも条件を譲歩してでも、コチラで良き仕事場を探すことにしました。

 

しかし、なかなか・・・。

 

いえ、はっきり言って、結婚を控え、出産の可能性もある女性が、この地で思うような就職先に出逢うコトは至難の業でした。

 

彼女にも、今までの実績からくる矜持もあれば、経験による自負もあったコトと思います。どんどんと条件を下げていっても、ままならない・・・。さぞ落ち込んだことでしょう。

 

私も、嫁に来てもらいたいのに、この地ではパートぐらいしか働き場がない、やったコトもない不慣れな作業しか仕事がないコトを本当に申し訳なく思いました。自分ならば最悪どんな仕事だってできますが、パートナーが思うような仕事に就けないのが本当に忍びないです。

 

今まで『自分独り、1馬力』でやってきた時では、気づけなかった【若者が結婚を躊躇う理由の1つ】にぶち当たりました。

 

私を幼い頃からよく知る、恩人とも言うべき人に相談したりもしました。

 

「そんなのね朋彦、好きあって結婚しようって言うんだから、パートでも何でも我慢して働きゃあ、そのうち何とかなるって!」

 

私の母も、料理人に嫁いだために、決して向いてはいなかったであろう「水商売の女将」をどうにかこうにか務めていました。(お酒は好きな方でしたけど)

 

そのコトがあったからでしょうかね?? 私は彼女に、妥協をして不向きな仕事に就いて欲しくないと思いました。

 

ですが残念ながら、ここには彼女が今まで習得してきたスキルを活かせる就職先は、結果ありませんでした。

 

残業代という概念がない「言わば固定給」の私は、以前、日中は議員活動、夜間はバイトというほぼ不眠状態が当たり前の生活をして、原因不明の頭痛に悩まされ、カラダを壊してしまいました。

 

もう、少なくとも「あのバイト(冷蔵庫での作業)」には戻って欲しくないと彼女は言います。

 

工場のような「労務時間=生産性=対価」の仕事先では、議員職との親和性があまり良いとは言えず、またこの仕事は曜日ごとにスケジュールが決まっているモノでもないので、平日昼間に兼業するのもハードルが高いです。

 

《現代の若者が結婚しない ⇒だから少子化だ ⇒なら出逢いの場を創出しよう》

 

だけでは、問題の解決にならないのだなと、今さらながらに痛感しております。

 

生きていく上で仕事は大事。

 

このまちが好きで、このまちに残りたいのに、このまちでは生活ができない・・・。

 

若者が、少しでもより良い条件を求め、ちょっとでも仕事が選べる可能性のある都会に出て行くのは、致し方ないことかもしれません。

 

親から受け継いだ家・土地がある長男坊なら・・・。あるいは先祖代々の農地がある者なら・・・。また景気はあいかわらず悪いが、どうにかこうにかやっていける商いの家に産まれていれば・・・。

 

このまちに住み続けたいと思う若者が、今も何とかしがみついてはいても、そこに残っているのは閉塞感や危機感で、到底結婚する気にはならないのも痛いホドわかるのです。

 

だからこそ、彼らに「結婚しろ!」とは、とてもじゃないケド言えません。「できれば結婚して欲しい」は言いますけれど・・・。

 

今ここに、婚姻届があります。

 

 

先日、杉本市長から「もしヒラグチくんが、5月1日に届出を出すのなら、ぜひプレゼンターをやりたい!」とじきじきに申し出てくださいました。

 

本当にありがたいコトです。思ってもみなかった望外のお言葉です。

 

だからこそ悩んでいます・・・。

 

もともと結婚をする気が全くなかったからこそ、議員に立候補できたのが本当のところ。

 

「滅私奉公」

 

手を挙げたその日から、その覚悟で臨んでおります・・・。

 

ですが、ある先輩から「ヒラグチよぉ、自分が幸せにならなきゃ、市民を幸せにします!って言っても誰も信じんぞオマエ笑」と言われて、

 

「ああ、オレも幸せになっていいんだ・・・」

 

と思えるようになりました。

 

私、幸せになってもいいですか??

 

「彼女には迷惑掛けるかも」、じゃなくて本気で迷惑のしどおしだと思います。

 

議員という「公選職」って、絶えず理由も根拠もない「感情的な批判」に晒されるのが仕事みたいなモンです。自分1人ならいくらでも堪えられます。ですが伴侶となる人にも降りかかってくるのは自明の理・・・。

 

それでもいいと言ってくれています。ありがとう。

 

生活は苦しい。というか毎月マイナスだから正直、生活できてない・・・(滞納分を期末手当で何とかしてるありさまです)

 

その上、「2馬力」も、このまちではなかなか思うように望めない。

 

でもね・・・。

 

もう少し、議員を続けたいんです。

まだまだ、次の世代にバトンを繋ぐためにやり残したコトがあるんです。だからもう少しだけ・・・。

 

「公の幸せ」と「個の幸せ」のはざまで揺れています。

 

泣き言なんて言ってられないな・・・。

 

若者がこのまちに残れないのなら、若者が結婚したくてもできないのなら、

 

「私が何とかしなければならない!」

 

そして私が何とかするために、ここ(議場)に選ばれ、送り出されたのだから・・・。

 

その覚悟を持って、今日只今を生き、戦っています!はい、闘っています!色んなモノと!

 

そりゃ、ちょっとやそっとじゃあ想像がつかないモノとです。

 

そして。わが身を振り返ってみれば・・・当分、別居婚を選択せざるを得ないかもしれない・・・。

 

周りまわって万が一「彼女の会社」にバレたら、結婚自体がポシャるかもしれない・・・。

 

でも。

 

5月1日に、届出を提出してもいいですか??

 

そして

 

「このまちの《今はその手に何も持っていない若者》に絶望ではなく、希望を与える仕事」

 

をしたい!

 

《今はその手に何も持っていない40代》の代表として、為すべきコトを為していきます!