オリンピックよりも参加国が多く、世界中のありとあらゆる人々が大注目している世界最大のスポーツイベント、
FIFAサッカーワールドカップが、連日連夜に渡り観る者を興奮のるつぼへと誘っていますが、
そんな中、本日6月27日、この地域にとって大事なスポーツイベント『南地域小学校陸上競技大会』が、残念ながらその歴史の幕を閉じる日を迎えました・・・。
この陸上競技大会がなくなってしまうコトに関しては、わが牧之原市議会の『文教厚生委員会』でも、影響を懸念する声があがり、当局に説明を求めた経緯があります。
この競技大会廃止の決定は、「市の校長会」のさらに上の「榛原地区教育協会(牧之原市、吉田町、川根本町)」で協議された結果とのコト。
つまりは、各市町の教育委員会はおろか議会などでは到底、関与できないレベルで決まったというコトです・・・。
だから「ウチラ(牧之原市)には関係ないよ!」とか「文句は教育協会に言っとくれ!」とか、責任転嫁するワケではありません。
ただ教育協会や校長会でも、そうせざるを得ない状況、よんどころない事情があるのです・・・。
そう、国による次期【新学習指導要領】。全てはこれに尽きます。
(幼稚園では2018年から、小学校は2020年、中学校は2021年から完全実施)
この学習指導要領の、ガチガチに詰め込まれた授業コマ日数に対応するために、協会の方も、先生方も「泣く泣く」「致し方なく」「断腸の思いで」、地区陸上競技大会や地区音楽発表会の廃止を決定されたのだと思います。
かつても「ゆとり教育」(=2002年の学習指導要領)など物議を醸し出してきましたが、
果たして新(次期)学習指導要領は、のちの世からどう評価されるのでしょうか??(個人的にインタビューやヒアリングをし、お話をお聴きすると、現場の先生方からはおおむね好評で、意外と好意的に受け止められている感じではあります・・・)
本日、来賓として見えられていたとあるPTA会長も「これで足の速い子の見せ場が、また1つなくなっちゃうんですね・・・」と呟いていらっしゃいました。
確かに勉強はわりと努力が実りやすいのに比べ、運動は努力が結果に結びつきにくい上に、持って生まれた能力に左右される部分も大きいのは否めません・・・。
ですが、近年盛んによく言われるコトバ「自己肯定感」って、勉強でもスポーツでも、はたまた文化・芸術、そして芸能、どの分野でもいいじゃないですか!
教育水準を上げて、知力を高めるコトが国力向上に繋がると考えるのは間違っていないとは思いますが、一方で大事な何かも失っていくような気がします。
それはそれで国益を損なうんじゃないかなぁ~と、ワタシ個人は考えております・・・。
もんもんとした思いでクルマに乗り込み、陸上競技大会が行われた「ぐりんぱる」からの帰り道、片小ラッピングスクールバスとすれ違いました。
バス車内に大勢の小学生さんと、頭に七曜紋の陣笠を被った派手な羽織袴のお殿様を発見!(意外と目ざといのです、ワタシ)
「へっ!?アレは何ぞ??」
と思い、急いでUターンをかまして付いていくと、
小学5年生さんの「さざんか教室」で、殿(田沼意次侯)について校外学習していました!!
これは言わば、目下絶賛を博しまくっている生誕300周年プレイベント「ぶらり田沼の旅」の小学生ヴァージョン♪
吸江山 平田寺の屋根瓦に「家紋(七曜)」を見つけたり、殿に扮した牧之原市の学芸員さんから、お寺と田沼家の関係性を教えてもらったりしていましたよ!
夜は牧之原市史料館で行われた「市民トーク(旧:市長のおでかけトーク)」へ。
事前に受け付けた各区からの質問や、会場からのモノなど10を超える質問事項にも、市長以下、各担当の職員皆さんが理路整然としっかり答弁されていました。
われわれ議会議員は、質問をするコトに関しては手馴れたモノ!ですが、こと答弁に関してはイマイチどころかイマみっつ・・。
先ごろ開催した議会報告会でも不慣れな部分が露呈してしまったりもしました。
ですが、議員たるもの「説明責任を果たす」のも仕事のウチ!
得手・不得手ではなく、ワタシも常々言っているように「アレもこなすし、コレもやる!何でもできるのが議員の条件」と、自らに課し励まねばなりませんよね!