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ランニングデポの皆様へ
先日のスポーツ貧血勉強会ではお世話になりました。皆さんの向学心は素晴らしいと思います。そして、私のつたない講義にもかかわらず、熱心に聞いていただきありがとうございました。大学生ですとあのようにはいきません。寝ている学生、携帯触っている学生もいて、こちらの意欲も薄れがちです。
それと、スポーツマンはとてもいいですね。実際のランニングのときはもちろん、講義中でもスポーツに取り組んでいる人たちのレベルの高さ、雰囲気、爽やかさは、一般学生とは比較になりません。いい所へ参加させていただいたと感謝しています。指導スタッフの皆さんも熱心で、充実していることを感じました。皆さん是非、上を目指して頑張ってください。
時間の関係で、大急ぎで話してしまったという感じでしたが、ひとつひとつを掘り下げていくと、奥が深く、なかなか面白いですよ。またいつか機会がありましたら、ぜひ皆でお話ししましょう。
それと、アンケートにご協力いただきありがとうございました。アンケート結果を見ますと、貧血の経験はけっこうあるのですね。思ったより数は多いかなあという感じを受けました。この部分を改善していくと、結果は変わってくると思います。
貧血が出ていないランナーでも、各種取り組みをすることによって、血液値は上がり、パフォーマンスも上がる可能性があります(P70,71参照)。ヘモグロビン濃度が、14.0と14.5では酸素運搬能に差が出ますよね、ですから、ただ貧血でないというだけでなく、少しでも血液値が上がればタイムは出やすくなるわけです。そのことは疲労回復、ひいては故障予防にもつながります。
それもあって実業団チームなどは、少しでもヘモグロビン濃度を上げようとして、高地トレーニングなどに励むわけです。
先日もお話ししましたように、取り組みは少しの努力で可能です。身体を冷やさない、身体が温まる食事を工夫する、暖かい服装を心がけるなどは、すぐにでもできます。きっと変化が出ると思います。頑張ってください。