化侵58 | みりいどのブログ

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過酸化水素が流出か…JR貨物の名古屋貨物ターミナル駅でコンテナから液体が漏れ出す ケガ人の情報なし

https://www.tokai-tv.com/tokainews/article_20240410_3374


 このままケガ人も死者も二次被害も出ずに終わってほしい…。

 1973年には山陰本線江津駅で列車に連結しているタンク車が爆発して塩酸が漏出し、ホーム上の旅客10数名がケガを負う事故もありました(最近購入し直した久保田博「鉄道重大事故の歴史 鉄道事故に見る安全技術の進化」(グランプリ出版、奥付に記載がないが2023年の訂補版)ISBN978-4-87687-412-5には載っていない)。今回は名古屋(タ)構内なのでそこまでは近くに沢山の人は居なかったのでしょうけど、運行中の列車あるいはトラックに積載時に起こった場合を考えてしまいます。

 画像からはISOタンクコンテナのように見えます。過酸化水素の鉄道貨物輸送はタンク車時代には東海電化工業(現在はADEKAになっているらしい)と三菱瓦斯化学の2社が偶然?同じ南四日市駅を拠点に行われていましたが、今回も地理的にもこの2社のどちらかの運用だったのではないかと。ADEKAは四日市市内にはもう拠点を持っていないようですね。いなべ町には事業所があるらしいですが。

(追記)MGCのマークがありますね。三菱瓦斯化学のものです。でも東京から四日市行きで積コン? もう四日市では過酸化水素を製造していなくて他のところからの導入なのでしょうか。

 「化侵58」はJR貨物で使っている化成品分類番号で、過酸化水素のもの。数字部分は、多分同じ体系で作られている風の国連番号も一緒じゃないかと思います。そもそもおどろおどろしい名前ですし、そこから与える印象に違わず「普通の」化学物質ではありません。記事タイトルの「流出」が、実は爆発を伴っていた、なんてことがあっても、おかしくはない…。

 続報を注視していこうと思います。再発がないように…祈るしかないな。


(更に追記)
https://news.yahoo.co.jp/articles/1da233123a76c3606c48b4ebe677fe6d66aa4ad1?source=sns&dv=sp&mid=other&date=20240410&ctg=dom&bt=tw_up&s=09

 液体は配管に詰まった雨水だった、らしいです。まあ、よかったです。東京→四日市の空コンならばこういうこともありえましたね。

 1970年代的なルーズさは化学工業の分野で現在ないのでは?と思っていましたが、一応その通りで。

 しかし…とやはり考えてしまいます。何かの拍子に、更に何かの拍子が重なるくらいで、当たりどころが悪いと重大事故は起こる、かもしれない…と。